
内柴正人
「昨年末に出所して以来、柔術家として活動していた内柴さんですが、8月から中央アジアのキルギスで柔道男子チームの総監督に就任したと発表されました。事件以来、5年5ヶ月ぶりの柔道界復帰に注目が集まっていますよ」(スポーツ紙記者)
「'11年の合宿中に教え子だった10代の部員に多量の酒を飲ませ、性的暴行をしたとして、準強姦罪の容疑で逮捕。“あくまで合意の上だった”と裁判で主張し続けましたが、最高裁まで争いましたが5年の実刑判決が確定しました」(前出・スポーツ紙記者)
「元柔道家の女性と'02年に結婚、ふたりのお子さんと一緒に熊本に移り住んでから1年も経たないうちに逮捕され、離婚に至りました。いつか道場を建てたいと自宅の裏にあった土地も購入していたそうなのですが、夢に終わってしまいましたね」(近所の住人)
「それまで面識はなかったそうなのですが、服役中に月に1度のペースで面会し、柔術を勧めたといいます。柔道界を追放されていた彼にとっては、まさに救い。仮保釈後は、熊本で働きながら神奈川の道場に通っていましたね」(道場関係者)
「キルギスに一緒に行き、柔道の練習に参加する姿をみたら、この男はやっぱり柔道の世界に返すべきだなと思いました。それに加えて指導力もあるんですよ。本人もずっと柔道で生きてきたんで、そちらの方向に行かせたくなりましたね。本人も“腹を決めてキルギスに行きます”と言っていました」
内柴のただならぬ「覚悟」
「実は内柴さん、今年の春前に再婚しています。周囲にはすでにオープンな仲で、両家にも挨拶済み。キルギスで一緒に新生活を始めていますよ。奥さんはお子さんが生まれたら日本で育てたいと言っていましたね」
「九州看護福祉大で内柴さんの教え子だったA子さんです。高校時代にインターハイで活躍するなど、選手として期待されていました。内柴さんが指導すると決まっていた同校に、他県から入学してきたんです」(前出・内柴の知人)
「A子さんは内柴さんの逮捕について、“先生に指導をしてもらえないのが辛い”とこぼしていました。内柴さんへの感謝の気持ちが非常に強かったためか、当時過熱していたマスコミの報道にも怒りをぶつけていましたよ。収監中も面会に訪れていたみたいです」(柔道部関係者)
「とにかくA子さんは献身的で、内柴さんが柔術に取り組んでいる間もついて回り、サポートをしていました。彼の刑期が明けたあとは、健康面を支えるためか、専門学校に通って『柔道整復師』の資格も取得しています」(前出・柔道部関係者)
「アテネ五輪の後に調子が悪くなった内柴さんのために、元奥さんも取得していたものです。結果、次の北京でも金メダルを取ったわけですから、そのサポートは大きかったんでしょうね」(前出・柔道部関係者)
直撃すると
――息子さんのご結婚、おめでとうございます。A子さんのことは元からご存知でしたか?
「いえ、知らなかったです。入籍の直前に紹介を受けましたが、さっぱりとしたいい子でしたよ!」
――A子さんはお子さんができたら日本に帰りたいといっているようですが、将来、お孫さんは楽しみですか?
「(嬉しそうに笑いながら)それは、そうですね。こっち戻ってきて、また職があればいいんですけれど……」
――出所してからの内柴さんのご様子はいかがでしょうか?
「表情は若干明るくなってきたように思えますが……」
――前の奥さんとの間の子どもたちが2人いるそうですが……。
「(苦笑しながら)ちょっと複雑ですね」
「今年は来ていないけれど、去年遊びに来ましたね」