『徹子の部屋』(テレビ朝日系)にも出演するなど、お茶の間の知名度が急上昇している3時のヒロイン(左から)ゆめっち、福田麻貴、かなで
「朝ドラや海外ドラマのあるあるネタのほか、得意のダンスを生かした企画やイマドキなファッションが支持され、若い女性を中心に人気を集めています」(バラエティー番組スタッフ)
そんな彼女たちの活躍の裏には、ツッコミとネタづくりを担当している福田の存在が大きく関係している。彼女の地元である大阪で取材を行うと、知られざる素顔が見えてきた──。
祖母が語る福田の素顔
「初恋は小学校4年生のとき。スナックを営んでいた祖母から譲り受けた非売品のしゃべる山田花子キーホルダーを大好きだった男の子にプレゼント。それが授業中に作動してしまい、初恋相手が大目玉を食らったとウェブサイトで告白していました。この時点から吉本に縁があったのかも(笑)」(お笑いライター)
「幼稚園のころ、小学校1年生のお兄ちゃんが宿題している横で、何も言わずにじーっと見ているんですよ。お兄ちゃんが怒ってもどかないほどでした。そんな姿を見て、この子は賢くなるんじゃないかなって」
「高校受験のときは通信教育。大学受験も、短期講習を受けたぐらいしか勉強はしていませんでしたね。小さなころから頑張り屋で、負けず嫌いでした。集中力もすごくて、1度何かに没頭したら人の話を聞かないどころかごはんも食べないし、寝るのも忘れて夢中になる子でした」(福田の母親)
芸人になる前の意外な経歴
「お父さんがお笑いが大好きで、麻貴の夢を後押ししたんです。本音を言うと“大学まで行って何でお笑い?”と思ったこともあったけど、ここまで伸びたのも、やっぱり頭がよかったからかなって」(前出・福田の祖母)
「大学時代にダンスサークルに所属していたこともあり、ダンスのキレがよかったですね。アイドル時代から賞レースに出場しており、'13年にはプロの芸人に交ざり、『歌ネタ王決定戦』で準決勝に進出したことも。昨年の『THE W』で同じく決勝に進出した『つぼみ大革命』のネタのほか、ライブの構成やCDの作詞も手がけています。メンバーも彼女の才能にほれ込んでいますよ」(アイドル誌編集者)
「アイドル時代にグループ内コンビを2回組んでいましたが、本格的な芸人デビューは、NSCの1つ先輩の女性とのコンビ。下積み時代から才能の片鱗は見せていましたが、お客さんのほとんどが若い女性ということもあり、投票形式のライブでは結果が出ず、悔しい思いをする時期が続いたようです」(放送作家)
「ブレイク前から寝ないでネタを作っているほどストイックな性格なので、彼女の熱量についていけなかったのかもしれません。1半年ほどピン芸人として活動していましたね」(福田の知人)
「ゆめっちとかなでより4~5年先輩なので、彼女たちもしばらくは遠慮して“麻貴さん”って呼んでいたのですが、“トリオでさんづけはおかしい”と、福田さんから呼び捨てするようにお願いしたそうです」(同・福田の知人)
「養成所時代は常にトップクラスで、“横澤夏子以来の逸材”と講師などから呼ばれていました。そのためか、当時は尖っている部分もありましたね」(前出・放送作家)
期待される福田の能力
「彼女は、ウケるためなら自分を殺せるタイプ。今のトリオになってからも、いかに2人のキャラクターを生かせるかをテーマにネタを作っています。かなでやゆめっちも“売れたのは福田さんのおかげ”というのを十分理解している。
『THE W』優勝後は、破竹の勢いで突き進む3人だが、福田を知る関係者たちは、ブレイクは必然だったと口をそろえる。
「とにかく仕事に対して真摯(しんし)。ブレイク前に、ある声優さんのイベントのMCを務めた際は、作品をすべてチェックしてから臨んでいて感心しました」(広告代理店関係者)
「売れる前から“モチベーションを高める方法”といった自己啓発本が好きでしたね。実現できそうな目標を設けて、それに向かって努力を惜しまない。少しずつでしたが確実に夢を叶えていったので、売れるのは時間の問題だと思っていました」(前出・福田の知人)
「まじめすぎるところがあるので、ちょっと不安ですね。集中しすぎて身体を壊さへんかなとか、いつも気にかけています。できれば麻貴のそばでケアしてあげたいぐらい。下積み時代は借金をしたこともあったけど、今は毎月お小遣いを送ってくれて、すごく感謝しています。あまり頑張りすぎず、無理せずに活動してほしいですね」
「見た目がポップで、3人ともダンスも歌もうまく使い勝手がいい。そして何より仕事に対して一生懸命なので、しばらくオファーは絶えないと思いますよ。福田さんは脚本を書く才能もあるので、ドラマや映画などの脚本家としての可能性も感じています」(前出・放送作家)