ジャニーズ退所を発表した森田剛
「昨年末にTOKIOの長瀬智也の退所が3月末であると発表されていましたが、その直前での今回の発表には驚きました。V6の解散は今年の11月予定と、半年以上先だというので、“長瀬の退所と株式会社TOKIOの設立が落ち着いてからでもよかったのでは?”という声も聞かれました」
ジャニーさん死去後に去ったベテランアイドル
「中堅以上の事務所に大きな貢献をしたタレントの退所が相次ぐのは、お世話になったジャニー喜多川さんが亡くなったことで、男性アイドルとしての自分の人生に一区切りしたいという思いが芽生えたんでしょうね。森田や昨年末で退所した少年隊のメンバーも言ってましたが、これまでできなかったことへの挑戦、この先の人生、セカンドキャリアを考えた結果なのでしょうね」
【2019年】
9月 錦戸亮
【2020年】
3月 中居正広
6月 手越祐也
10月 山下智久
12月 錦織一清、植草克秀
【2021年】
3月 長瀬智也
11月 森田剛
ジャニーズの矛盾
「今のジャニーズの体制に大きな影響を及ぼしたのが、ジャニーさんが倒れるよりも前、2016年のSMAP解散ではないでしょうか」(前出スポーツ紙記者)
「山口達也はともかくとして、ここ数年の退所組の顔ぶれは、かなり豪華といっていいのではないでしょうか。テレビ界に限ってみても、ほとんどがゴールデンの第一線で活躍してきた顔ぶれです。現在事務所に残る面々で、知名度やテレビでのコンスタントな活躍を考えると、退所組の知名度や活躍度に匹敵するのは、KinKi Kidsの2人と嵐のメンバー、KAT-TUN亀梨和也、関ジャニ村上信五、そして木村拓哉ぐらいではないでしょうか。
「新しい地図の3人は、ようやくチラホラ見かけるようになったといったところ。舞台や映画がやりたいという意思がある人ならともかく、ジャニーズ時代のようにゴールデンタイムの地上波ドラマやバラエティーで活躍したい人もいると思います」
「事務所の未来を考えると、アイドルとしての旬は若い世代を中心にするにこしたことはない。そのために世代の若いグループを主力にしていきたいというのはアイドル事務所としては正しい判断だと思います。
それなのに昨年デビューした“スノスト”は、平均年齢も高くアラサーメンバーも複数いるという矛盾を抱えている。ジャニーズが、将来的にどのようなビジョンを描いているのか、まだまだ見えない状況は続きそうですね」
〈取材・文/渋谷恭太郎〉