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他人との差って何かと気になってしまうもの。自分が“平均以上”だと安心したり優越感で満たされたり……。今回は初体験の年齢から性交渉の回数まで、国民の“ベッド事情”の平均値を調べてみたら──。
人にはなかなか聞けないベッド事情。まず、うれし恥ずかし初体験の年齢は?
大手コンドームメーカー・相模ゴム工業の調査(※1)によると、平均は男女ともに20・3歳。女の性と生を描く作家・花房観音さんいわく、
「周りを見渡すと20代後半、30代の処女や童貞も多いので、“平均”がこの年齢なら、早い人たちはもっと早いのだと思います」
注目すべきは、20代男性の実に40・6%が童貞だということ。
「SNSの普及でコミュニケーションのあり方が変化し、失敗を恐れる若者が増えているのも原因のひとつでしょう。20代女性の初体験の相手は9・6%がネット経由だという調査結果も、現代社会の象徴といえるのでは」(相模ゴム工業)
セックスの回数の1か月の平均は2・1回。交際相手とは4・1回、結婚相手とは1・7回だが、既婚者の浮気相手とのセックスは2・4回。
そもそも、結婚・交際相手以外にもセックスする人がいる人の割合は21・3%と全体の5分の1。
相模ゴム工業「ニッポンのセックス」(2013年):20~60代男女・1万4100名(47都道府県各300名、性年代均等割付)を対象にしたWEBアンケート調査より抜粋
花房さんは、
「浮気というのは性格だと思います。する人は痛い目にあっても何度もするし、しない人はしない。ただ、なぜいけないのかというと、バレて誰かを傷つけるから。夫婦間は本当にセックスレスが多い印象です。安心しているからこそなのかもしれませんが、お互い外に欲望を向けて不倫が多いので、なんだかいびつだな、と」
同居解消までの平均年数は11・3年
相模ゴム工業によれば、
「セックスレスだと思う男性(既婚者55・2%、交際中29%)への“もっとセックスをしたいか”に対し、75・2%の男性が“したい”と答えています。
セックスレスの原因は“相手がその気になってくれない”“仕事や家事に疲れている”との回答も多く見られました。女性の社会進出や晩婚化といった現象も関連していると考えられます」
セックスレスから破綻につながる夫婦は珍しくない。
『平成27年人口動態統計』(厚労省)によると、’15年の年間離婚件数は22万6215件。同居解消までの平均年数は11・3年。
「離婚まで10年ほどというのは、人生のやり直しを考えるとギリギリの年齢では。離婚件数はもっと多くていいと思います。結婚も離婚ももっと簡単にできるようになったほうが出生率も上がるし、選択肢が増えていい」(花房さん)
配偶者と会わなくても平気な平均日数は妻のほうが長く、パートナーから感じるプレッシャーの数値は夫のほうが高い(※2)など、男女のココロはすれ違いがち。
「男も女も結婚=幸せ、安定という考え方は捨てて、自立したパートナーシップ契約というふうに考えればうまくいくのではないでしょうか」(花房さん)
※1 相模ゴム工業「ニッポンのセックス」(2013年):20~60代男女・1万4100名(47都道府県各300名、性年代均等割付)を対象にしたWEBアンケート調査
※2 ADK「日本の平均調査」(2014年)