Do As Infinity 伴都美子 撮影/伊藤和幸
「自分の性格的に“歌手になりたい!”と言ったり、行動に移すことができなかったんです。でも、心のどこかに歌うことが好きという自覚はありました」
「洋服を作る人になりたくて、服飾の専門学校に通うため上京しました。通学中にたまたま声をかけられて」
「ド素人ながら、何かが動き出すのかなということは感じました。とにかくやってみようと」
「ものすごいスピード感でした。とにかくついていくのに必死。地方の商店街のシャッターが下りた、誰もいない中で歌ったこともありました。そこから少しずつ足を止めてくれる方が増えていって。渋谷のスクランブル交差点のところにある大きなモニターに自分たちの映像が流れたときはうれしかったですね。“おー、すごい!”って拍手したりして(笑)」
1年半ほど前から「熊本」へ
「何も知らない自分自身が悔しかった。バンドを組んだ経験も、人前で歌ったこともない。MCって何? から始まって。曲順を決めるのもほとんどギターの(大渡)亮くん。迷惑をかけているんだなと思いました。
睡眠時間がなくて体力的にというよりも、今どこにいて、どういう状態だっけ? と精神的に必死でした。つらいと思う余裕さえなかったです」
「“Lounge”は、別空間を提供できたらと考えてのタイトルです。もともとの楽曲のもつ特徴を残しながらピアノやベースサウンドでアレンジした曲を聴きながら、リラックスして楽しんでもらえたらうれしいです」
「彼らにとっては経験するものすべてが冒険。初めてのこと、知りたいことがまだまだたくさんあります。“それ危ないよ”とか、つい先回りして手を貸してしまいがちなんですが、そうではなく見守ることも大事かと思って。でも、見守るって難しいですよね。つい“こぼすよ!”とか“そこあぶない!!”とかって言ってしまうこともあります(笑)」
「しばらく東京で子育てをしていたんですが“子どもを広い公園に連れていきたいけど、どこにあるんだろう”“野菜は、どこが安いんだろう”とか、いろいろと模索しながら生活している中で、すごく自分の視野が狭くなっていることに気づいたんです。
いろいろな場所で 音楽という種をまきたい
「私がよく笑うようになりました(笑)。のびのびと深呼吸している感じ。空が大きくて、空気も食べ物もおいしくて、道ですれ違ったおばちゃんが声をかけてくれる、そんなちょっとしたことで救われているというか、ピリピリしていた自分から解放されている気がします」
「たぶん全力で応援すると思います。今は彼らと戦隊モノの曲をよく聴いたり、歌ったりしています。勉強になるんですよ」
「衣食住“音”って言いたいくらい音楽には力があると思っています。どこか種まきみたいな感じで歌っているところがあって。いろいろな場所で音楽という種をまいて、その中でひとつでも誰かの心にいつか花が咲いたらいいなということを想像しながら歌っています」
「そう言っていただけるだけで涙が出そう。一生懸命みんなで作り上げてきた曲があって、それを届けることをやめないということが、応援してくださるみなさんへの恩返しだと思っています」
<リリース情報>
『Lounge』6月5日発売
【CD+DVD】4500円+税
【CD+Blu-ray】5000円+税
【CD】2800円+税