写真:左から時計回りに強盗で逮捕された清水勝護容疑者、恐喝で逮捕された阿世知信治容疑者、村尾翼容疑者、村尾光康被告
「未達成分のノルマを支払うか、12月までに(新規会員を)2人ずつ勧誘するかどちらかを実行してくれ。この条件を飲めば帰れるよ。飲まなければ辞められないよ」
高額の会費と“手切れ金”を請求
「2014年、東京経済大学の学生だった村尾翼が創設しました。就職はしていません。『TL』を法人化するとか言っていましたから」
「最高幹部が7人で会員メンバーは約150人。その他の幹部には毎月4人を入会させるノルマがあり、達成できない場合は4人分の会費12万円を代わりに払わなければならない」(前出・村尾を知る男性)
「他の大学の人と交流できるのはいい機会だと感じていましたし、写真を見るとBBQや花火大会など楽しそうな様子だったので」
「新宿にある『TL』の事務所に行ったら、最高幹部クラスの人たちが仕切られた部屋に下っ端レベルのメンバーを集め、どのように勧誘・集客するのかというセミナーを開いていました。心理学をかじっているとの触れこみで、“相手とは会うたびに仲よくなれるはず”などと当たり前のことを言っていました」
「退会するために8万5000円を支払いました。支払わないと取り立てに来るというので」
村尾容疑者は「頭のネジがはずれている」
「村尾翼は大学のゴルフ部では抜きんでた選手だった。スコアも76(パー72)とか出していました」
「みんなでボールを集めていたときなんですが、村尾翼だけが片づけを手伝わずに打ち続けて、片づけ中の部員に当たりそうになったんです。当たったら死にますからね。さすがに怒って文句を言ったら“避ければいいじゃん”と悪びれる様子もない。頭のネジがはずれているんですよ」
「大学からゴルフを始めた部員もいるので、うまくない先輩もいました。ただ、村尾は、ゴルフがうまいやつが上という考えを持っていたので、主将に対しても“おい、お前、ちゃんと練習してんのか?”と言っていました。
“お前、下手じゃねえか”と言われても、下手な先輩は、事実なので言い返せない空気がありました。自分よりもゴルフがうまかったら敬語でしゃべってやるよ、みたいな態度でしたね」
「一般道では130キロを普通に出して危険なドリフト走行を繰り返し、高速道路では150キロ以上出していました。乗っていたのは黒のクラウンです。事故を起こしたことはないと言っていましたが、“トラックと正面衝突しそうになったけど回避した”って、自慢話を聞いたことがあります」(同・知人男性)
何から何までデタラメ
「村尾が大学4年の春の大会で、スコアを過少申告したことがあったんです。参加していた東大の選手が“不正していますよね”と村尾に告げると、“は? 証拠あるなら出せよ”と反論。他大学の選手も不正していたと訴え、関東学生ゴルフ連盟が不正を認めました。
「ある日突然、東日本大震災について“あれはアメリカの兵器ハープによって引き起こされたんだよ”と陰謀論を話し始めたこともあった」
「もう何もお話しすることはありません。失礼いたします」