
小林麻耶
「子宮系とは、'15年ごろから若い女性の間で流行し始めた“子宮を大切にすれば、すべてが好転する”と公言するグループのことです」
「子宮系のカリスマが仕切るイベントでは、参加者とのカウンセリングを行っており、相談者が“私の子宮、どうなんでしょうか?”と聞くと、“あなたの子宮は、ピンクでキレイだから大丈夫”なんて言われるそうです。
これで1時間4万9000円も取られるのに、みんながこぞって参加するのです。ひとりエッチの仕方などを教わるセミナーもあり、受講料が49万円だったことも。どちらも値段が49なのは“シキュー”というダジャレなのですが、何とも怪しいですよね」(山田氏)
本当の自分と出会える
「子宮は赤ちゃんを生み出す器官で、無から有を生み出すパワーがあるので、そこには神が宿っているんです。本当の自分=子宮と向き合うことで、幸せが自分の中にあることに気づくことができます。そしてセックスやマスターベーションを通じて子宮と対話し、自分の本質を知っていく。
「コンセプトは、《じぶんのおまたのためにお金と時間をかけてあげてください》。会場では、下腹部に吹きかけると“きゅん”とした気持ちになるという『子宮きゅんスプレー』など、科学的根拠がまったくない“おまた”関連グッズがズラリと並んでいました。
「女性は“性に対して自由奔放にわがままに生きていい”という子宮系の教えから、離婚した妻が子育てを放棄して複数人の彼氏をつくってしまい悩んでいるという元夫からの声もありました」(山田氏)