直撃取材を受ける宮迫博之('20年7月)
「このクマのせいで“宮迫クスリやってる疑惑”が、もう、ずーっとあったんです」
執刀医が語る宮迫の美容整形手術
──宮迫のクマを見た第一印象は?
「実際に拝見すると、コンシーラーを落としているということもあって、動画やテレビで見ていたときよりも、かなりくぼみがあり、脂肪のふくらみも500円玉大くらいある状態でした。
私が数多く行ってきたクマ取り手術の中でも宮迫様はかなり重い症例でした。切開するとダウンタイムが長くなってしまうため大変悩みましたが、ご本人の希望も汲んだ上で手術方法を決定いたしました」
──クマを取る具体的な方法を教えてください。
「主に脂肪の切除や移動、注入をして凹凸を改善する治療と、皮膚の色味や余りに対する治療に分けられます。手軽に受けられる“ヒアルロン酸注入”はメスを入れる今回のような施術と違って軽い凹凸を整えるものですが、いずれ体内に吸収されてしまいます。
──宮迫はどのような施術をしたのですか?
「ご本人の希望もあって“下眼瞼切開術(ハムラ法)”という術式を採用しました。ハムラ法はふくらんでいる部分の脂肪をくぼんでいる部分に移動させる、クマ取り手術の中でも技術が必要とされる術式です。それに加え、より細かな目の下の凹凸を整えながら、宮迫様が気にしていたほうれい線も同時に改善できる"脂肪注入術"も併せて行いました。
ダウンタイムが長いことや術後の合併症等でほかの術式と比べると患者様への負担が大きく、心苦しいところもありました。経過が長い施術になるため、お仕事に制限をかけてしまう可能性もありますが、ご本人と二人三脚で経過を追っていきたいと思います」
──当日、宮迫はどんな様子でしたか?
「人生初の整形ということもあり緊張されているようでしたが、撮影になると明るく振る舞いさすがプロといった感じでしたね」
「マスク生活が続いている中で、顔の出ている部分として目周りに注目が集まりがちです。スマホやパソコンを長時間見ることで悪化するケースも多いことから現代病のひとつとも言えるでしょう。
お話しを伺ったのは……●前田翔(まえだ・しょう)●TAクリニックグループ統括技術指導医。香川県出身。日本形成外科学会認定専門医。香川大学医学部卒。社会保険中京病院形成外科、神戸大学病院、淡路医療センター等、計6年間、形成外科に勤務。顔面骨骨折治療や創傷外科、再建手術等を経験。2018年に国内最大手の美容クリニックに入職し、骨切りなどの大掛かりな手術からデザイン性を要する細かな手術まで、幅広く担当。現在は横浜TAクリニック院長兼グループ統括技術指導医を務める。