ブレイク中のMr.シャチホコ(本人のツイッター画面より)
「君は何をされてる方なん?」
「チョコレートプラネット松尾が、IKKOさんのモノマネで昨年大ブレイクしていったのと似た空気を感じます。今年前半の“目玉”になるのではないでしょうか」
「IKKOさんと同じで、ひな壇バラエティやロケバラエティに、アッコさんがいる状態になっています(笑)。『もしアッコさんがこの場にいたら』的な豪華さを演出することで、笑いにつなげることができるんです」(同記者)
チョコプラとの違い
「和田アキ子さんのモノマネと言うと吉村明宏さんが有名ですが、歌マネを中心に特徴をデフォルメして、誇張するようなものがほとんどでした。しかし、シャチホコさんは、誇張しないリアルな和田アキ子さんのモノマネなんです。
『君は何をされてる方なん?』っていうフレーズも、強調していないのに一発で和田アキ子さんだとわかる。しかも、いかにも彼女が言いそうだというリアリティがある。トークの間の取り方や仕草などのリアリティは、現在の松村邦洋さんがやるビートたけしさんに近い気がします」
「地上波のテレビの場合、バラエティの出演者が中堅から大御所まで、最近はかなり固定された顔ぶれになっています。そこに、見る側として『固定された人』をまねることでの面白さが生まれるんです。
「もともとは芸名の由来である、Mr.Childrenの桜井和寿さんのモノマネはクオリティが高くて有名でした。他にも有名ミュージシャンのネタはたくさんあるのですが、その中から和田アキ子さんがハマったということだと思います」(前出・放送作家)
「チョコプラさんは、キングオブコントで何度もファイナリストになり、もともとはモノマネを前面に出した芸ではありません。器用なコンビなので、モノマネも得意としていたのですが“なぜか”、IKKOさんでブレイクしてしまった。
「今はとても使いやすく、そして落としやすくもある存在ですが、各バラエティを一周し、視聴者が見慣れた後にどうしていくか、ですね」(前出・放送作家)
「君は何をされてる方なん?」と言われないよう、次の展開に注目していきたい。
<取材・文/渋谷恭太郎>