泥棒一家の娘、華が恋したのは、警察一家の和馬 (c)フジテレビ
女性にウケた“ロミジュリ感”
「脚本家の徳永友一さん、武内英樹監督、僕と3人のおじさんがキャッキャ言いながら作っています(笑)。おじさんによる、おじさんのためのドラマになってないか……女性が見てくれなかったらどうしようと心配していたんですが、たくさんの女性視聴者が見てくださっていて、うれしいです」
「小説を読む前、原作のタイトルや帯に書かれた文言を見たときに勝手にイメージしてしまった要素です(笑)。原作にもある禁断の恋『ロミオとジュリエット』の“ロミジュリ感”を強めつつ、オリジナルキャラで華の幼なじみの円城寺(大貫勇輔)を投入しています」(稲葉P、以下同)
「深田さんは(身体のラインが出る)泥棒スーツを着るとき“恥ずかしい!”と言い続けています(笑)。華と和馬の“ロミジュリ”感の場面も最初は恥ずかしがっていたけれど、最近は楽しんでいるようです。深田さんにとっての“恥ずかしい!”ことは、イコール深田さんの魅力をどんどん引き出すことになるんです(笑)。恥ずかしさと戦いながらの深田さんの華をぜひお楽しみください」
ギリギリカッコいい“泥棒スーツ”
「“ギリギリ感”です。B級感があったり、ふざけすぎていたりするけれど“ギリギリ”のところで品やカッコよさを保つ。円城寺の場面なども、プロダンサーの大貫さんでなかったらすべってしまうシーンです」
「衣装デザイナーの柘植伊佐夫さんには、それぞれのイメージカラーを反映しつつ戦隊ものにならない絶妙なラインをお願いしました。結果、とても素敵なデザインにしていただきました」
「瀬戸さんは女装する役ができるほど細いので、今回は警察官ということもありオファー時にビルドアップをお願いしたんですが、1か月後くらいに初めてお会いしたらすでにカッチカチに(笑)。
愛犬、名演技の秘密
「ドンは合成です。家族のシーンを撮り終え、役者さんがスタジオを出た後にドンだけで撮影します。そうでなければ、あそこまで絶妙のタイミングで人を見ませんよ(笑)」(稲葉P)
“真剣、勝負”!?
「藤岡さんにオファーした際、“真剣を使ったシーンを考えてほしい”とご提案いただいたんです。スタジオでは全スタッフが退出し、和一が真剣(藤岡の私物)で技を繰り出した後、刀を鞘に納めるまでのシーンを藤岡さんおひとりでの撮影でした。第3話では、和一の剣を華が真剣白刃取りする場面がありますが、これは真剣を使っていないのでご安心ください(笑)」(稲葉P)