小笠原祐子さん 撮影/齋藤周造、矢島泰輔
「女性の性欲は灰になるまで」と言われるが、80歳を過ぎてからAV女優として作品に出演し、世間の度肝を抜いたのが小笠原祐子さんだ。
息子は“好きにしたらいい”と
「お店のお客様に2年くらい勧誘されていたけれど、“何を言っているの?”と最初は断っていました。でもある日、撮影現場の見学に行くことになって、からみのシーンを見たら、“私は若くてアソコがデカい男がいい”って言ってしまって(笑)。すると制作の人が“じゃあ、そういう男優を用意しますから”という話になり、出演することになりました」
「若い男性と付き合っていましたが、そういう関係はなし。たまにひとりHはしていましたよ。
「子ども、孫、ひ孫もいますが、息子は“好きにしたらいい”と言ってくれ、娘は嫁いでいるし関係ない。自分の人生なんだから、楽しめばいいと思います」
「AVだと私が主導で若い男の子を誘惑することが多いため、“される側”になるとなんだか恥ずかしかったですね。お風呂で身体を洗ってくれ、服を脱がせてくれ、舐められたり、指でしてもらいますが、本番は禁止。それでもとても癒されたので、女性たちが風俗を利用する気持ちはよくわかりました」
「身ぎれいにしていないと男性も寄ってこないし、おしゃれをして自分を磨くことは大事。セックスしたいとき、相手がいなくても道具を使って自分を満たしてると、相手が現れたときにスムーズにできるのでは?
(取材・文/紀和静)
おがさわら・ゆうこ ◎昭和10年生まれ。短大卒業後に結婚し、専業主婦をしていたが、夫が59歳で他界。60代でスナックママに。2016年に81歳でAV女優デビュー。年に1~2本のペースで撮影し、世界最高齢のAV女優として注目されている。