還暦を迎えた田原俊彦
「ビッグ発言」当時の風向きは厳しかった
「相変わらず足も高い位置まで上がりますし、ターンなども速くてビシッと決まる。パフォーマーとしてのトシちゃんが、あらためて評価される番組になったのではないでしょうか」
「名曲も数多く、還暦となったトシちゃん、再ブレイクするかもしれませんね。あのバッシングがなければどうなっていたでしょうか」(同)
「発言自体はトシちゃんらしいギャグだったので、いま思うとなぜあんなに叩かれることになったのかと思います。当時の世間の風向きは、なかなか厳しかったですよね」(同前)
「トシちゃんも聖子ちゃんも、今でも当時の雰囲気を漂わせながらパフォーマンスするので一定のファンは離れていません。この年になっても継続できるのはすごいことです。往年のアイドルが久しぶりに歌を披露すると、ガッカリするパターンもありますが、トシちゃんは体型も変わらず、サービス精神も忘れない。真の意味で“永遠のアイドル”ですね」(同前)
トシちゃんはジャニーさんの最高傑作
「だけどスターオーラは抜群でした。あの特徴的な『アッハハハハ』という笑い声に代表される底抜けに明るい雰囲気、それでいて、ふとした瞬間にみせる孤独そうな表情。その両面を併せ持つところが、まさにジャニーさんのドストライクだったのではないでしょうか。
ジャニーさんが大好きな『ウエスト・サイド物語』やジェームス・ディーン、そして今回の番組でも披露したマイケル・ジャクソン。それらの要素を持ち、お茶の間ウケするキャラ。そんなトシちゃんを“ジャニーさんの最高傑作”と位置づける人も少なくないようです」
「トシちゃんが過去の著書に書いていたのですが、ジャニーさんと一緒にタクシーに乗っていたとき、トシちゃんがオナラをしちゃったそうなんです。それを、『くさいよ、ジャニーさん!』とジャニーさんのせいにした。タクシー下車後にジャニーさんは『YOUはほんとに腹黒い!』と激怒したエピソードがあったそうです(笑)。独立後もメリーさんのもとをたびたび訪れたりしていたようですし、ジャニーさんもメリーさんも大好きだったのではないでしょうか」(同)
「できません!」
「ローンがたっぷり残っているからです!」
〈取材・文/渋谷恭太郎〉