『行列のできる法律相談所』に出演していた(左から)磯野貴理子、島田紳助、渡部建
「同番組はもともと'00年10月に『絶対に訴えてやるぞ!! 芸能人VS弁護士軍団・大爆笑! 法律バトル』という特番からスタートしました。'02年4月からレギュラー化され、『行列のできる法律相談所』に。ただ所長役(MC)の島田紳助さんは法律番組をやる気はなかったのか、“史上最強の弁護士軍団”と紹介するところを、自身がやっていた別番組の紹介フレーズである“史上最強の鑑定士軍団”と言い間違えることもあったほど(笑)」
“お土産トーク”が暗黙の了解
「初期こそ法律相談のVTRがありましたが、紳助さんの意向に加えて、トークバラエティー番組に強い菅賢治プロデューサーがチーフになったことで、今の番組の形ができあがっていきました」(元番組スタッフ、以下同)
「紳助さんの話を引き出す力っていうのは本当にすごくて、それこそ初期は予定なしにゲストがポロッと重大告白をしてしまうなんてことが多かった。最近番宣(番組宣伝)のためのゲストが多いですがそれでもこの番組は伝統があり、ただ出演するだけではなく何かしらトークの“お土産”を用意するのが暗黙の了解となっていきました。
番組スタッフや、視聴者が驚いた衝撃告白を振り返る!
離婚告白
《私、離婚いたしまして……理由といたしましては夫の浮気です》
('09年12月6日放送)―磯野貴理子
《もう、離婚しました》('17年3月26日放送)―小倉優子
《こういうことになっちゃいましたけど、いまだに僕は好きなんで》('21年2月21日放送)―パーマ大佐(お笑い芸人)
「貴理子さんも小倉優子さんも当時、夫婦の不仲が報じられていて離婚も時間の問題とされていました。貴理子さんは離婚報道が出た当日に同番組内で離婚していたことを発表し、大きな話題を呼びました。これは裏で紳助さんからの助言があったといいます。
「結婚半年でスピード離婚したという元妻から、離婚の真相が明かされるという番組内容でした。《あの有名芸人が離婚を告白》などと放送前に宣伝して、予想合戦になっていたところ、その芸人がパーマ大佐だったため、視聴者から苦情がきたことも(笑)。
結婚発表・公開プロポーズ
《僕は“のんちゃん”と呼んでいます》('17年4月9日放送)
―渡部建(アンジャッシュ)
《吉川晃司さんに(婚姻届の)証人になってくださいって》('14年8月24日放送)
―金山一彦×大渕愛子
《結婚しよう》('12年8月5日放送)
―磯野貴理子の元夫男性
《長らく待たせたな申し訳ない。結婚しようか!》('13年8月18日放送)
―後藤輝基(フットボールアワー)
《耳だけでなく、全部の毛穴で聞いたって感じですごいうれしかったです》
('20年9月6日放送)―丸山桂里奈
記者会見よりも『行列』の方が安心安全
「離婚発表をされた貴理子さんですが、3年後に番組内で年下の一般男性からプロポーズされ、結婚します。貴理子さんの新しい恋愛は番組で追っていたので自然の流れでした。この男性との離婚は『はやく起きた朝は…』(フジテレビ系)の中で発表しています。以前の離婚は番組内でイジって笑いにできたようですが、2度目の離婚は笑えなかったようですね。紳助さんもお辞めになった後だったので離婚告白するという義理立てもいらなかったのでしょう。
モデルの仁香が16歳年下彼氏に公開プロポーズ('18年)など、芸能人の結婚報告が多い。
珍告白
《その話し方どうした?》('17年3月26日放送)
―野村祐希
《言葉が出てこなくなったらやめようと思う》('19年5月12日放送)
―マツコ・デラックス
「これは野村さんによる幼稚園から幼なじみの女優・土屋太鳳さんへの発言です。この発言でスタジオが凍りついて、土屋さんが“やっぱりぶりっ子キャラをつくっているんだ”などとSNS上で言われてしまい、翌日には野村さんが自身のツイッターで釈明し謝罪する展開になりました。真相はわかりませんがそのときの太鳳ちゃんの顔がちょっと怖かった記憶があります……」(テレビウォッチャー)
「マツコさんが、MCの後藤さんから引退の可能性を聞かれてこう答えたんです。この発言がネットニュースになりマツコ引退?と、噂がひとり歩きしましたね」(元番組スタッフ)
「ベテラン出演者がレポーター代わりをしてくれて、どんな話題でもおいしくしてくれます。ツッコまないでほしいところはいじらないし、記者会見するよりもタレント側からしたら“安心安全”なんです。行列で発表したから記者会見は開かなくてもいいという、これほどありがたい発表の場はないですよ」(同)