大泉洋 撮影/廣瀬靖士
主演オファーが引きも切らない人気俳優だが、自身を主人公にあて書きされた小説の映画化では、意外な本音を吐露。週刊女性特写4年ぶり登場の大泉を直撃!
挫折あっての“今”
「小説は僕にあて書きしているんだから、映像化にあたっては、これほど役作りのいらない役はないはずだって言っていたけど結果、今まででいちばん難しい役になってしまいました」
「今回の小説もそうですが、三谷幸喜さんも(僕に)あて書きをされる方で必ず二面性がある。三谷さんは裏でとんでもなく悪いことをしている人間に描かれるわけですが(僕自身は)決してそういう人間ではありません(笑)」
「単純に暗いですね(笑)。ポジティブなところもあるけど、ネガティブな面もあるなぁ。紅白の司会のお話をいただいたときも“やったー”ではなく“マジか”と僕にできるかなと、悩みました」
「ネガティブとポジティブが共存しているんです。2年浪人して希望した大学に行けなかったことは唯一の挫折。僕にとっては最低な出来事だけど、それがなかったら俳優の仕事は絶対できていないし、TEAM NACSにも出会ってなかった。
「切れ者ですごく仕事もできて、部下への対処の仕方もカッコいい。うれしくもあり、僕自身はこんなにカッコよくないわと思いながら読んでいました」
「吉田監督からは“今のは大泉さんぽかった”と、何回もNGを出されまして。“僕をイメージして書いている小説の映画化なんだから、僕っぽくて何がいけないんだ!”と、監督に言って現場でウケてました(笑)。
もうすぐ48歳 でも内面は「中2」
「びっくりとしかいいようがないです。じわじわと焦りも出てきています。自分の精神年齢が48歳という押しも押されもせぬ大人の年齢に追いついていない焦り。
映画『騙し絵の牙』
出演:大泉洋、松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、中村倫也、國村隼、佐藤浩市ほか/3月26日(金)全国公開/配給:松竹
スタイリスト/九(Yolken) ヘアメイク/西岡達也(ラインヴァント/Leinwand)