景子さんと、9月25日、相撲協会に引退届を出した後、会見を開いた貴乃花親方
「処分の理由は、昨年10月に起きた元横綱・日馬富士による貴ノ岩への暴行事件を受け、内閣府に告発状を提出していた貴乃花が、協会への不信感から場所初日に姿を見せなかった“職務放棄”と、今年3月に付け人に暴行した貴公俊の問題の“監督責任”でした」(スポーツ紙記者)
賢いやり方ではなかった
「親方になったころから進めようとした、旧態依然とした相撲協会への改革がやはり大きいですね」
「貴乃花親方は自分が考える改革のために、相撲協会に対する批判を、協会や理事会に対してではなく、常にマスコミの前で話した。意見に対する賛否の前に、その表明の仕方に“否”が生まれてしまった。賢いやり方とは言いがたかったですね」(前出・相撲ジャーナリスト)
「6月に一門の看板を下ろしていた貴乃花親方も、いずれかの一門に属さなければ相撲部屋を持てないことになった。
「それまで世話になっていた親方衆とまったくの疎遠になったり、貴乃花一門がなくなった際も、弟子の親御さんに対し、なんの説明も挨拶もなかった。それは今回の自身の引退騒動でも、同様だったようです。
貴乃花親方は親御さんからその子どもを預かっている身です。その状況で知らんぷりはいくらなんでも……。
「現在、貴乃花親方は部屋があった場所で生活していますが、景子さんは都内の一軒家で暮らしており、別居状態です」(貴乃花部屋関係者)
自身の事業に熱心な女将さん
「景子さんは、所属力士の“母”として、女将さん業をしっかり務めてきたと思います。部屋の外では、一門の壁を超えて女将たち同士がつながる会を作ったり、精力的でした。
「実業家として自身が代表取締役を務める会社を持ち、さまざまなジャンルのビジネスを手がけています。
「景子さん自身が講演を年50本程度こなし、自身がモデルも務める自社開発の美容液も販売。食品のプロデュース、また本の朗読会などイベント開催も行っています」(同・相撲ジャーナリスト)
「会社の設立は、2年前。親方がまだ現役だったころから、横綱を支える料理のレシピ本やおもてなしについての本などの執筆はしていましたが、ここ数年で商売の“幅”が非常に広がった印象です」
なぜビジネスに励むのか
「会社の規模にもよりますが、景子さんの会社クラスで記載するのは、5〜10件程度でしょうか。あとから申請するにもお金がかかってしまうので、最初から多めに記載するものではありますが、40件というのは多めな印象です」(行政書士)
「ずっと表に出ていた人なので、裏方ではなく“自分が”という思いは強いはずです。貴乃花親方の動向に対しての不安もあったと思います。
何かするたびにあれほど敵を作ってしまう人が、隣にいたら不安でしょう。“自分ひとりになったときのために”という思いも強いと思いますよ」(前出・景子夫人の知人)