3歳の樹里と野際さん。今も使える服やカバンは樹里が身につけている
「野際さんは、'17年にテレビ朝日系で放送された昼ドラマ『やすらぎの郷』出演中に体調を崩して緊急入院。'14年に発症した肺腺がんから回復していたものの、急に悪化したんです。
「野際さんが亡くなる何年か前に生まれたシェットランドシープドッグを入れて、計3匹いるかな。今は外で散歩せずに、マンションの中庭を歩かせているようです」(近所の愛犬家)
「野際さんは40年も通ってくれたの。亡くなる数か月前まで、しょっちゅう来てくれました。水彩画で花を描くのがご趣味で、ナデシコ、ホトトギス、ススキといった花が好きでしたね。
ワインとチーズを持ってきて“これを入れて花のバスケットを作って”とよく頼まれました。お世話になっている方への楽屋の差し入れに持っていかれていましたね」
「3年前に、野際さんが海外種の珍しい朝顔の種をくれたの。自宅のベランダで育てていたんだけど、今年はそのプランターの上に別の鉢を置いてしまったんです。
「三回忌には黒柳徹子さんが花を届けてくれました」
「犬はずっと好きで、私が生まれる前から飼っていました。犬は母と一緒に寝ていましたが、今は私と寝ています」
「やりにくいどころか、よくわかっている人物ですから、むしろやりやすかったですね。こんなこと言っているときは何を考えているとか、だいたいわかりますから。ただ、母はピーンとした高い声なんですが、私は低音でハスキーなので、そこは苦労しました。母は声にうるさく、ダメ出しの9割は声のことでした」
「尊敬する先輩なのは大前提ですが、いいところは断片的に見習おうと思いました。すごいと思うのは、芝居をしているのに、演技をしているように見えないところですね」
「寂しいですね。会いたいし。しょっちゅう“そばにいてね”とは語りかけています。朝は“おはよう”、出かけるときは“行ってくるね”と声をかけます。“今日は大事な仕事だから、見ててね”と、気合を入れることもありますよ。マンションはひとりでは広すぎて寂しいですね。ワンちゃんがいますので、夜は犬と一緒ですが……」