写真はイメージです
《顔は写さないから身体だけ撮らせて》
《とにかく怖かったです》
嘘の書き込みで裁判も
「評論家も面倒ですが、日常で面倒を起こすのはラオタの人たちですよ」
「よく聞くのは、“この店は業務用スープを使ってる”“使うようになった”という書き込みですね。『食べログ』、『ラーメンデータベース』、『グーグル』の口コミだったり、今はいくらでも感想を“主張”する場所がありますからね。
「支店に関しては、まったく告知もしていませんし、SNSのアカウントも作っていません。それなのにどこから情報を仕入れたのか、ラーメン好きの方が勝手に訪ねてくるんですよね。別に迷惑というわけではないのですが、よい気持ちではないですね。そもそもこの店舗はひっそりやりたいと思っており、地元の人に来てもらえたらそれでいいので」
「女性のバイトを雇っていると、その子を撮ろうとする人は多い。こちらも張り紙などで注意喚起していますが、基本的に調理中なので、すべてを監視できるわけではなくて。それで女性のバイトが辞めたり、働き手が足りなくなる遠因になるケースは、少なくないと思いますね」
“美味い”“まずい”は、極々個人的感想だろう。今回、複数のラーメン店主を取材するうえで、“味の感想”については、ラオタのレビューに文句をつける者はいなかった。しかし……。
ラオタからの“ギトギトした”質問
「そもそもウソを投稿されることが少なくないんですよ。店の衛生問題系とか。“店頭に置いてあるダンボールを触って、そのまま調理してた”“麺揚げのザルを床に落として、そのまま使ってた”とか。断固として言えますが、そんなことは一切していないのに」
「どんな材料を使っているのか、こんなふうにしたらどうかと話しかけてくる人は多いですね……。うちの店はSNSをやっていないのですが、直接電話でそれについて文句言われたりしますからね(苦笑)。“きちんと情報発信したほうがいい”“そういうところがよくない”とかって。そういうところってどういうところだよって(笑)」
《○「煮干しは鰯ですか?出汁をとる際に頭と腸は取っていますか」》
《(質問を続けていた)○「それから…」》
《店「いや~お客さん。そんなに根掘り葉掘り聞かれるのは好きじゃないんで」》
ラオタは「スタンプラリー」感覚
《○「それではあなたはネットで誤報が発信されてもいいんですか? 現にこうして聞いた中で違うことが既にリークされてますよ」》
《(取材に対し)最大の難関を突破したと思ってもらって結講です(笑顔の顔文字)》
「美味いまずいがあることは理解できます。しかし、それは単純に個人の好みではないかと思います。その中でさまざまな人の目にとまるところで“まずい”というのはどうなのか。今は表現の自由だなんだで主張する立場がどうしても守られますが、これも誹謗中傷じゃないのかと思うんですよね……。
あと、細かいことで言えば、星3つとかはわからなくもないですが、78点とかはなんだろうって(笑)。お前の一ケタの点数どんな基準なんだと思います」(前出・ラーメン店主)
「スタンプラリーみたいに1回だけ来てああだこうだ言う人に守られているわけじゃなく、リピーターとして何度も来てくれるお客様に守ってもらっているので、極論言えば何を書かれようがどうでもいいと思います」