大下容子アナウンサー 撮影/矢島泰輔
「最初は戸惑っていましたが、同世代の女性や先輩、後輩、多くの方が喜んでくださり、“頑張って”と声をかけられて、そういうふうに思ってくださる方がいることは、ありがたいなと思います」
テレビ朝日の“昼の顔”
「ひとえに番組が続いてきたおかげです。番組を担当して21年目、結婚も出産もなく、フラットにきてしまいました(笑)。女性は節目があって、続けたくても続けられない先輩後輩もいます。ずっと担当しているのは、さまざまな条件が重なっただけですので、みなさんに感謝したいです」
「とにかく体調を崩さないように気をつけて、毎日やるべきことをやって、自分の役割を果たすことを必死にやっていました。
コンプレックスの塊 五輪取材が転機に
「自分が何に向いているのか、何をしたいのかもわかりませんでしたので、いろいろな業種の方にお話を聞きました。アナウンサーは、試験が進むに従って執着心が湧き、どうせ落ちるなら悔いなくやりたい、そして、試験を受ける中で友達になった丸ちゃん(丸川珠代/アナウンサーから参議院議員に転身)に“アナウンサーになって一緒に頑張ろうよ!!”と言われたひと言で、現実的に取り組むことができました」
「みんながキラキラして見えました。アナウンサー研修ではいちばん下手で、広島弁のアクセントが抜けず、地味でコンプレックスの塊でした。とにかく練習しかない。華やかさを追い求めてもないものねだり。自分の与えられた仕事に最善を尽くすしかない。仕事ぶりでみなさんに信頼されるアナウンサーになるしかないな、と思うようになりました」
「昔からスポーツが好きで、五輪取材は夢でしたから宝物のような体験で、アナウンサー冥利に尽きると感じました。競技はもちろんですが、街の様子や人々との会話など、ちょっとしたことが新鮮で楽しくてたまらなかったので、寝不足も全然、苦にはならなかったです」
「振り返ってみると’98年は、私にとって大きな年だったと思います。2月に長野五輪、6月にサッカーW杯、そして10月にワイドスクランブルの担当になりました。
広島弁でストレス発散 ひとり身、未来は……
「30代はジムで30分くらい走ったりしていましたが、40代になって10分も走れなくなり、ストレッチするくらいです。いまは本番が終わると、あしたのジョーじゃないけど、燃え尽きた状態。
「ニュースの素材は一緒ですからコメンテーターへの質問で独自性を出していけたら。視聴者の半分は女性ですから、男性の視点だけでなく、女性の視点が出てくれば、より多くの方に興味をもっていただけるのかなと思います。インパクトは小さいかもしれないですけれど、丁寧に真摯に実直に、ニュースをお伝えできたらいいなと思っています。
オンとオフが変わらず勉強熱心、聞き上手!
広島出身なので新人時代はアクセントの違いをかなり指摘されましたが、いつもメモを取って次の研修までにすべてを完璧に直してくる。それはかなりの努力だし、修正力、適応力のすごさに驚きました。
冠は自然の流れ“大下カラー”が支持!
大下容子アナに20の質問
──1.好きな言葉は?
「人事を尽くして天命を待つ」
──2.嫌いな言葉は?
「~に迫ります」「検証します」など使い古された表現はなるべく避けるようにしています
──3.好きな食べ物は?
根菜の煮物
──4.嫌いな食べ物は?
特にありません
──5.好きな男性のタイプは?
──6.嫌いな男性のタイプは?
──7.ご自身の長所は?
まじめ
──8.ご自身の短所は?
──9.特技は?
──10.苦手なのは?
──11.得意料理は?
──12.カラオケの十八番は?
──13.ハマっているのは?
──14.勝負カラーは?
──15.必需品は?
──16.最近、泣いた(感動)ことは?
映画『凪待ち』を見て
──17.最近、腹が立ったことは?
──18.美容(健康)法は?
よく寝ること
──19.子どものときに憧れたのは?
──20.生まれ変わったら何になりたい?
『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系毎週月~金曜/第1部10時25分~昼12時、第2部昼12時50分~午後1時40分)