鈴木砂羽さん
10月12日(水)に新シーズンがスタートするドラマ『相棒』(テレビ朝日)。初代相棒だった亀山薫(寺脇康文)と右京(水谷豊)との“伝説のコンビ”復活が大きな話題となっているが、亀山の妻・美和子を演じる鈴木砂羽さん(50)にとっても、実に14年ぶりの『相棒』出演となる。
亀山の妻に起きた“異変”
「近頃この不調気味の身体を整えなくては!と、撮影が始まるまでの期間、体調管理だけに全集中し、来たるべきクランクインに着々と備えてきました」
今年6月、手術でテニスボール大の子宮筋腫を摘出
「6月上旬に10日間ほど入院して、子宮筋腫の摘出と子宮の上部を切除する手術をしました。手術のあと、その取り出した筋腫を見せてもらったら、テニスボールくらいの大きさがあって、自分でもびっくり。こんなのが子宮のど真ん中にあったら、そりゃあ具合も悪くなるわ!って(笑)」(鈴木さん、以下同)
「筋腫といっても、最初はとても小さかったし、普段の生活にも支障がなかったので、特に何もしなかったんです。ところが、検診にいくたびに、ちょっとずつ大きくなっていって、40代半ばには3.5センチくらいにまで育ってしまって。確かにその頃から、経血の量がすごく多くなってきて、ドロッとした塊が出たり……毎月、生理のたびにつらかったんです」
『相棒』のために手術を決意
「40代半ばからは、ピルを処方してもらってのんでいました。月経のコントロールのためと、子宮内膜症も併発していたので、その内膜を薄くする治療として。3〜4年はのんでいたんじゃないかな」
「これはさすがに……と、投薬治療を始めました。生理もますます重くなっていたし。貧血で顔は真っ白になっちゃうし、経血の量が多いからオムツみたいなナプキンをつけていないと外出もできないから、すごくストレスで。
「また右京さんや薫ちゃんに会えるんだと思うと、とても楽しみでワクワクしました。一方で、これはもう、薬じゃごまかしきれないだろうなと、手術を決心したんです」
12年前、子宮頸がんの手術も受けていた
「別に隠していたわけじゃなく、ドラマの撮影の足を引っぱらないように、の一心でした。手術といっても、ごく初期のものだったので、身体の負担はほとんどありませんでしたよ。子宮の入り口部分をレーザーで円錐状に焼き切っただけ。入院も2日ほどだったと思います」
「でも、そのときの経験があるから、女性として子宮をケアすることの大切さは身に染みていました。あと、何よりよかったのは、それ以来、何かトラブルや心配ごとがあったら、なんでも主治医の先生に相談するようになっていたこと。術後の経過観察も兼ねて、婦人科の検診を半年に1回は受けるようにしていたんです」
信頼できる主治医が「私の相棒」
「私はなんとなく、筋腫だけを取って、子宮はまるまる残せないかと考えていたんです。でも、子宮を残しておくと、今度は子宮体がんのリスクが高まること、逆に全摘してしまうとホルモン治療の必要が出て、やっぱり身体への負担が出ることなどを先生から教わりました。
それに、私の場合、まだ女性ホルモンが出ている状態だったそうで……。卵管から女性ホルモンが出ているうちは、女性としての魅力につながる肌や髪のツヤ、性欲なんかにも影響が出てくるから、残しておいたほうがいいそうなんですね。だったら、ということで、子宮の上部だけを切除することを選びました。女優という仕事を続けている以上は、ツヤっぽくいたいので!
「実は去年あたりから、更年期の症状もいろいろと出ていて、かなりつらかったんですよ。でも、今は筋腫と一緒に、長年溜め込んできた悩みやイライラまで、一気に断捨離したような気分。すごく調子がいいです。あと、痩せました(笑)。毎日、とても前向きに仕事に臨めています」
※本記事の手術の方法はあくまで鈴木さんのケースです。手術についての個々の判断は主治医にご相談ください。