対馬悠介容疑者のフェイスブックより
「6年くらい前から、幸せそうな女性を見ると殺してやりたいと思っていた」
「逮捕された対馬容疑者は青森県の出身です。中央大学理工学部に入学するも、中退。その後は派遣労働などを転々とし、次第に学生時代の友人とも疎遠になっていたようです」(テレビ局記者)
犯行では乗客を包丁で切りつけたほか、サラダ油を車内に撒き散らしてライターで発火させることを試みたが、ライターの火力では燃えることはなかった。
殺人未遂での刑の相場は懲役5~7年
「今回、容疑者は殺人未遂で逮捕されています。一般的に殺人未遂での刑の相場は、懲役5~7年ほど。しかし、今回の事件はもっと重い罪を下されるかもしれません」(以下、田中弁護士)
「容疑者には酌量の余地がなく、被害者にも落ち度がない。さらに逃げ場のない公共機関での犯行であり、社会的影響力の高さからしても、負うべき責任は重いと言えるでしょう」
「重傷を負った20代女性の件は起訴されるでしょうが、その他の被害者が負った被害について、何人分が起訴されるか。怪我の程度にもよりますが、かすり傷程度の場合は、検察が起訴しないケースもあります」
「しかし、もし1人分の被害しか起訴されなくても、求刑が殺人未遂の相場である7~8年を下回ることはないでしょう」
「4~5人の被害が起訴されることになれば、15~20年という求刑になってもおかしくありません。殺人事件での刑の相場が、おおよそ12~15年くらいなので、殺人事件を犯したのと同等の扱いになるということになります」
精神的な異常が認められた場合は
「今回の容疑者の供述を見ていると、精神的に正常な状態だったのかという点が気になります。異常が認められた場合は、少し話が変わってきます……」
「“スクランブル交差点を爆破する”と供述するなど、言っていることもまともではありません。もしかしたら、妄想型の統合失調症の症状があったのではないか」
「今後、精神鑑定などを行うことが予測されますが、もし精神疾患が認定されれば、その重度によっては、刑が軽くなることもあり得ます」
「一部では容疑者が生活保護を受けていたという報道もあります。36歳で、外見的には健康そうな男性が、そう簡単には生活保護を受けられません。もしかしたら、何らかの医療行為を受けていたのではないでしょうか」
「場合によっては、刑務所よりも病院に入ってもらう方が良いとなるかもしれません」(田中弁護士)