ジャニー喜多川さん(2003年)滝沢秀明氏(2017年)
「昨年6月に手越祐也さんが、10月に山下智久さんが退所。今年4月には、不倫疑惑を報じられていた近藤真彦さんも退所。さらに、昨年末で嵐が活動を休止し、今年3月には長瀬智也さんが退所し、TOKIOは“独立”しましたね」(スポーツ紙記者)
世界進出を目指す若手グループ
「タレントたちをアメリカに進出させることです。彼のルーツは本場アメリカのショービジネスなので、1962年にジャニーズ事務所を創設して以来、自分を育ててくれたアメリカで活躍できるスターを輩出したいと思っていたんですよ」(レコード会社関係者)
「2011年に元KAT-TUNの赤西仁さんが、全米でデビューシングルをリリースしましたが、思うような結果は出せませんでした。昨年、嵐が全編英語の曲をリリースし、アメリカで公演を行う計画もあったそうですが、新型コロナウイルスの影響で頓挫しています」(同・レコード会社関係者)
「昨年10月に発売されたSnow Man(スノーマン)のセカンドシングル『KISSIN' MY LIPS』は、K-POPのアーティストに作曲・編曲を依頼。今年2月には、Sexy Zoneが全編英語の楽曲『RIGHT NEXT TO YOU』をリリースしました。
『ジャニーズは努力が9割』(新潮社刊)の著書があり、ジャニーズ事情に詳しい霜田明寛氏に、若手グループが海外進出できるようになった背景を聞くと、
「この10年間でグループの数が増えたことで、若手が挑戦しやすい環境になったと思います。
滝沢が着手する“次なる改革”
「ジャニーさんは社長でありながら、“現場主義”でJr.の舞台やイベントにもよく顔を出していました。滝沢さんも同様で、今年3月には『美 少年』が出演したミュージカル『魔女の宅急便』のゲネプロを見に来て、スタッフと“あそこはこんなふうに動いてもいいかもしれない”と、彼らの動きについて熱心に打ち合わせしていましたよ」(テレビ局関係者)
「スタッフへの挨拶や言葉遣いなど、礼儀やマナーには厳しいですね。その点も、ジャニーさんと同じです。ジャニーさんは昔、あるタレントがアルバイトのスタッフに横柄な態度をとった際、“この人たちのおかげでジャニーズが成り立っているんだよ!”とものすごい剣幕で怒ったそうですから」(同・テレビ局関係者)
「ふぉ~ゆ~やA.B.C-Zの河合郁人さんは、滝沢さんが副社長になってから露出が増えた印象です。彼らは、『滝沢歌舞伎』で非常に評価されていましたし、河合さんは、木村拓哉さんや松本潤さんらの“ジャニーズものまね”でいまやバラエティー番組で引っ張りだこですよ」(同・テレビ局関係者)
「ジャニーさんは、Jr.やデビューしたばかりの若手グループを深夜番組や関西の番組に出演させて、バラエティー経験を積ませていました。一方、滝沢さんはさまざまなメディアに目配りしています。SNSやユーチューブが主流になっている時代の流れを見て、Jr.の公式エンタメサイト『ISLAND TV』やユーチューブの公式チャンネル『ジャニーズJr.チャンネル』を開設し、経験を積ませています。そこで培ったものを、テレビに出た際に生かせるようにしているのでしょう」
22歳で活動を終了させられる
「2023年3月31日から、満22歳になって最初の3月末までにタレントと事務所が話し合い、活動継続について合意に至らない場合はJr.としての活動を終了する制度を始めます。現在、Jr.は東京と大阪合わせて200人以上おり、その中には30歳を越える人もいます。22歳という年齢は新卒の学生が一般企業に就職する年ですし、ほかの事務所に移籍してもやり直しがききます。自分の人生を見つめ直す機会をつくりたいのでしょう」(芸能プロ関係者)
「大学進学を考えるJr.が増えているんです。これまで大学に行くのは、情報番組にも出演する機会を増やすなど、仕事の幅を広げることを目的にする人が多かった。しかし、最近は“22歳で活動終了となったときに備えて、一般企業で就職できるようにしたい”と、将来に不安を感じて志望しているよう」(同・芸能プロ関係者)
「光GENJIやSMAP、嵐、NEWSなどが10代で輝いていたころに比べると、ここ数年はよくも悪くもデビューする年齢が高くなりがちでした。ジャニーさんも10代で輝くことを重視していたので、そうした原点に戻ろうとしているのでしょう。また、滝沢さんは1990年代にリーダーとしてジャニーズJr.を率いて黄金期をつくり上げたので、自分が経験してきた“Jr.黄金期”を取り戻したいのではないでしょうか」
「TOKIOの国分太一さんが個人で活躍し始めたのは、30代になってからでしたし、風間俊介さんや生田斗真さんのようにCDデビューはしなくても、俳優として可能性を広げていくなど、人の輝くタイミングは異なります。