LLBROTHERS(右・兄TAKANORI左・弟MASAYA)
最初は乗り気ではなかった
『元気が出るテレビ』といえば「高校生制服対抗ダンス甲子園」を思い出す人は多いはず。現在は政党「れいわ新選組」代表である山本太郎のメロリンQなども話題だったが、実力派として人気を博したのがL.L BROTHERS(現:LL BROTHERS)だ。第1回、第2回と連覇を果たし、テレビドラマにも出演、歌手デビューまで果たすなど、まさに番組が生んだスターである2人。今回は兄のTAKANORIさんを中心に話を聞くことができた。
「僕とMASAYAは、『ダンス甲子園』はもちろん、番組も見たことがなかったんです。同級生から『ダンスの番組やってるよ! 出なよ!』と言われたのがきっかけでしたが、真剣に取り組んでいたので、お笑いの番組に出るのは嫌で、全然乗り気ではありませんでした」(TAKANORIさん、以下同)
「番組を見てから決めてくれ、と言われ、その後番組を見て、全国に同じように踊っている人たちがいるって知れたのはうれしかったし、僕たちのダンスを全国の人に見てもらえるチャンスだと思い、一度だけのつもりで出ることにしました。無駄にプライドが高かったんでしょうね(笑)」
「初めて出た九州大会の当日、実は『学生服を着て踊る』っていうルールを初めて聞かされて、僕はもう高校を卒業していたし、仕方なく、会場に用意されていた学生服の上着だけを借りて、シルエットが気に入らないから裾を切って短くしました(笑)」
MCハマーを前に……
「僕たちは行かないつもりでした。どうしても来てほしいと言われ、絶対に踊らないという約束で参加したのにその場で『やっぱりMCハマーの前で踊れ』と言われまして。急きょ作らされた振りだったから、MASAYAが途中で間違えてしまって、撮り直しもできず。オンエアではそれを緊張して踊れなくなったことにされてしまって。当時は子どもでしたから、あのオンエアの内容はショックでしたね」
「いきなり歌えと言われてもはじめは本当にヘタクソで(笑)。でも、ダンスが好きなのも、突き詰めれば音楽が好きってことなので。目的はバックダンサーではなくフロントに立つことでしたから、いろいろな方に力を借りてなんとか続けてこられましたね」
「今MASAYAと振り返っても、大変なこともあったけどダンス甲子園に出たことは100%よかったと思う。やはりあの経験がなかったら今の僕たちはいないので感謝しています」
LL BROTHERS
そのほかにも……
元気が出るテレビ有名人
「あの人は、今!」
●三上大和
「平成口ゲンカ王決定戦」で青森弁が印象的だった高校生。父親は政治活動家として知られた故・羽柴誠三秀吉さん。現在は父が経営していた建設会社の代表取締役。
●演歌好き小学生の「篠原君」
●川崎徹
●元気美佐恵
●オープニングテーマの歌手
取材・文/高松孟晋