EXILEのAKIRA、織田裕二、上戸彩、速水もこみち
「打ち切りという呼び方が正しいのかわかりませんが、コロナ禍で撮影が延期になり、人気俳優のスケジュールが押さえられずにやむをえず話数を短縮しているという現状です」(テレビ局関係者)
織田裕二の緊急入院で撮影が中断
「織田裕二、ユースケサンタマリア、市川染五郎(当時)のトリプル主演で、30代の青春を描く群像劇が話題を呼んだのですが、織田が椎間板ヘルニアによる緊急入院で撮影を中断する事態になったんです。全11話予定だった脚本は7話に短縮され、第2話放映後の4週分は『踊る大捜査線』の再放送で穴埋めされました。織田復帰後は劇中でケガをさせ車椅子という役どころに。レンタル化もされていない同作は幻の作品となっています」(テレビ局関係者)
あまりの大コケに映画化が白紙に
「スタートこそ6・6%の数字でしたが、第2話では3・9%。そして第6話では平成のドラマ史上、最も低い2・8%を記録しました。全10話予定が9話に削られ、最終回を待たずに映画化の中止が決定しました。共演の稲垣吾郎を主役にしてほしい、とスポンサーが提言したと週刊誌が記事にしたほどです」(ドラマ関係者)
『HEAT』の登場で安堵したとささやかれているのが、何かと厄災が続く大河ドラマ『麒麟がくる』で沢尻エリカの代役を好演している川口春奈。
「初主演ドラマ『夫のカノジョ』(’13年TBS系)は初回から4・7%で、以降も低空飛行のまま8話で打ち切りが決定。第5話の3%は『HEAT』まで破られずに当時《川口春奈》とネットで検索すると《打ち切り》がヒットするほどでした」(週刊誌記者)
《観てくれている人、応援してくれる人たちだけのために頑張ればいいんだ~誰からどう思われようが関係ない!! ただ頑張っているだけです》
「真木はこのドラマが始まる前、太りぎみだったんですが、初回を見てガリガリというほど絞ってきたので驚きました。それはすごい女優魂ですが、冴えないガサツな主婦が徐々に洗練されてモデルになっていく役なんだから初回はムチムチなままでいろよっ、と(笑)。宣伝活動も張り切っていたのですが完全に空回りでした」(同・前)
“レガる”って知ってますか?
「速水もこみち、相武紗季と当時旬のキャストを集めたのですが、平均視聴率は5・4%とふるわず9話で打ち切りに。当時、あまりの低視聴率ぶりに、以降の大コケ作品を“レガる”と表現する言葉まで生まれました」(同・前)
「新木優子さんはとても頑張ってらっしゃいましたが、コメディー演技はまだ彼女には荷が重かった」
「黒木瞳、坂口憲二主演の『愛するために愛されたい』(’03年TBS系)です。宇宙開発プロジェクトが舞台のラブストーリーという話でしたが、ストーリーが迷走。初回でビルから落ちたのになぜか生きていた黒木が、実はゴーストであったことが第5話のナレーションで明かされるという意味不明な展開。
「宇宙へと旅立った坂口憲二と巨大化した黒木瞳がタンゴを踊るという、言葉では説明できないオチ。でも映像で見てもわからない……(笑)」(同・前)
人気番組の裏の悲劇?
「どっかで見たことあるパターンですよね(笑)。視聴率が低いことで野島が気を悪くしたのか、後半はやけくそのような展開でした」(同・前)
「同枠で批判を買ったのが、オダギリジョー主演の『家族のうた』(’12年)。平均視聴率3・4%の同作は8話で打ち切りに。田村正和主演のかつてのヒットドラマ『パパはニュースキャスター』のパクリ疑惑が生まれて反感を買ってしまった。
「かつて日本テレビで月曜22時枠ドラマがありました。真中瞳(現・東風万智子)主演の『メッセージ~言葉が裏切っていく~』(’03年1月~3月)は第6話で3・1%を記録。当初10話予定が2話削られて8話に。竹中直人主演の『ライオン先生』(’03年10月~12月)は、平均視聴率4・1%とふるわず。この後の藤井隆主演『乱歩R』(’04年)を最後に枠自体が終了しました」(同・前)
「当時、裏のフジテレビに『SMAP×SMAP』がありましたから、この枠はある意味死に枠。何をやってもスマスマにはかなわない、と制作陣も半ばあきらめていました」(ドラマ関係者)
低視聴率も「倍返しだっ!」
「当時『高校教師』(TBS系)のヒロインを経た上戸彩が初代ヒロインの桜井幸子と共演したことでも話題になったのですが、平均視聴率は5・6%」(同・前)
「実はこのドラマにチョイ役で堺雅人さんが出ているんですよ。堺さんは誘拐犯役でヒロインの上戸彩さんの背中にナイフを突きつけ脅すという役でした。堺さんは半沢直樹で夫婦役になったときに“ここまでこぎつけるのに10年かかりました”と話したそう(半沢直樹第1シリーズは’13年)。その一瞬のシーンを見たいファンが再放送を希望しています」(同・前)