デビュー間もないV6
“My heart シビレ”
「ジャニーさんはグループ名へのこだわりや、演出をその場で変更するなどのエピソードが有名ですが、自ら歌詞まで手がけたというところに、当時のカミセンへの思いがうかがえます」
「V6は、トニセン(年長組)とカミセン(年少組)のチーム分けを行い、特にカミセンには大きな期待をしていたようです。デビューからしばらくの間、CDのジャケット写真は、カミセンのほうが扱いが大きかった。それをメンバーたちがネタにするほど、あからさまな『格差』が話題になりました」
「『My heart シビレ』とか『Oh! コーフン Knock Down』とか『オトコのPower 感じてDarlin’』とか。こういった英語と日本語をまぜたなんともいえない言語センスには、ジャニーさんがつけてきた独特のグループ名に似た雰囲気を感じます。『時代』を『トキ』と読ませ、『時代(トキ)がComing』というあたりも、らしいですね。
「この曲は、冒頭に長いセリフがあります。当初は、その部分にもメロディーがあったのですが、ジャニーさんのひらめきで、セリフ調へと大きく変更されたそうです。これによって、とても印象の強い曲になりました。
また、この曲のフレーズとしても登場する『女と男のLOVEと書いてこれを革命と読みます』という言葉は、ジャニーさんのアイデアとのことで、そのセンスと力業には驚きです(笑)」
<取材・文/渋谷恭太郎>