三島市の事業所が、長泉町の特産品のメロン、四ツ溝柿、ブルーベリーの見た目などが出荷基準に満たない「B品」を使用した3種類のパウンドケーキを開発した。生産者は「果実として販売できないものを生かしてくれるのはありがたい」と販路拡大に期待する。
開発したのは包装会社「アンドパッケージ」。10月から、新事業としてパウンドケーキ販売部門を立ち上げた。
今月中旬、町役場を訪れ、開発を報告した加藤昌治専務と玉井宏明常務は商品の特徴を説明。パウンドケーキにはピューレ状にした果肉を入れて風味を豊かにし、油分を調整することでパサつきがなくしっとりとした食感に仕上げたという。2人は「地産地消を通して、フードロス削減につながれば」と意気込んだ。
同席したメロン販売を手がける白砂伸之さん(48)とブルーベリー農家平野則之さん(49)は「品質上、出荷できない、規格外のものの行き先ができるのはうれしい」と喜んだ。
パウンドケーキは同社通販サイトのほか、町産業祭で販売する。
24日 町産業祭で販売 90の飲食物販出店、15の工業展
長泉町産業祭(運営委主催)が24日午前10時から午後2時まで、町健康公園で開かれる。90の飲食物販の出店や15の工業展が並ぶ。
特産品プレゼント大会、新幹線通学支援補助金を利用する学生「未来人」と長泉ブランド認定事業所の開発商品のほか、新規創業者、就農者らがブースを構え、商品をお得に販売する。
問い合わせは町産業振興課内の運営委<電055(989)5516>へ。
外部リンク