長野市松代地区で13、14日、恒例の「信州松代春まつり」が開かれる。例年、松代城跡(国史跡)でのステージが主だったが、今年は真田公園を中心に、周辺にある真田邸、文武学校、松代公民館、旧樋口家住宅の計5カ所を会場にして規模を拡大。ステージに加え、地元ゆかりの人らによる作品などの展示販売、体験などのブースを設ける。
松代町柴で採れる安山岩「柴石」を使った工芸品や、伝統工芸「真田紐(ひも)」、松代にまつわる歴史書などを展示、販売する。地元の伝統工芸などを体験できるブースも設ける。ともに地元在住の戸谷由紀子さんの日本画や、布を縫い合わせて童謡の一場面を表現する町田京子さん、地元出身で切り絵作家の故・小林由美子さんの作品展も開催する。
ステージは20団体が出場し、雅楽や合唱、ダンスなどを披露。真田公園では飲食店が出店する。14日には「真田十万石歴史ウォーク」を開き、今年は真田家や、幕末の思想家で松代藩士の佐久間象山に関する史跡を巡る。
まつりは、松代地区住民自治協議会など地元の8団体を中心につくる実行委員会が主催。実行委事務局で長野商工会議所松代支部の島田光雄さん(54)は「桜の時季に松代を散策し、新たな魅力を発見して地域のファンになってほしい」としている。
入場無料。体験などは別途料金がかかる。歴史ウォークの参加は12日までにNPO法人「夢空間松代のまちと心を育てる会」(電話026・278・1277)に申し込む。
外部リンク