〈第26回長野マラソン特集〉
第26回長野マラソン(日本オリンピック委員会、日本陸連、長野県、長野市、信濃毎日新聞社主催、NHK共催)は21日、長野市吉田の長野運動公園から同市篠ノ井の長野オリンピックスタジアムまで、春の信濃路を舞台に42・195キロで競う。
視覚障がい者の部を合わせて1万人余のランナーがエントリーした。第1回大会から連続完走を続ける人、初マラソンに挑む人、「サブスリー」と言われる3時間切りを目指す人など、それぞれが定めた目標に向かって走る。
国内の実業団に所属する招待選手は男女計3人、県内在住のふるさと招待選手は1人。例年よりも一線級選手の出場は少ないが、優勝争いにも注目が集まる。
昨年まで新型コロナウイルス感染予防対策でスタート時間を早めていたが、今年は午前8時30分に戻した。
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■MGC出場権懸かった前回大会
四半世紀の節目を迎えた前回大会は、パリ五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(昨年10月開催)の出場権が懸かったワイルドカード対象大会となり、注目度が増すレースとなった。
男子は、2時間7分28秒の自己ベストを持つマイケル・ギザエ(スズキ)を39キロ手前で引き離した西研人(大阪ガス)が大会歴代3位の2時間10分1秒で優勝。対象2大会の平均タイムで2時間10分以内としていたMGC出場条件をクリアした。
2時間10分42秒で3位の堀尾謙介(九電工)、2時間10分46秒で4位の山本憲二(マツダ)も従来の大会日本人最高記録(2時間11分21秒)を上回り、MGC出場権を獲得した。
国内招待選手が不在だった女子は、市民ランナーの高野温菜(PTC)が2時間42分44秒で優勝した。
新型コロナウイルス感染拡大前と同規模の8836人が出走。マスク着用や人との距離を空けるなど感染防止対策を講じた上で声出し応援が解禁され、沿道からの声援が選手を後押しした。
スタート時(午前8時20分)の気温が11度、正午で13・7度とコンディションに恵まれ、制限時間内(5時間以内)の完走率は89・9%。第24回大会の90・4%に次ぐ過去2番目の高さだった。
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