青木村青木中学校と県長野盲学校(長野市)を本年度卒業した同村当郷地区の5人が24日、卒業を記念し、地区にある大法寺の参道脇にソメイヨシノの苗を植えた。村民有志8人でつくる「見返りの郷(さと)花いっぱいの会」の活動の一環。卒業生らは自身と苗木のこれからの成長を重ねて植樹した。
地域住民や保護者ら20人ほどに見守られ、卒業生たちは1人ずつ苗木の根元に土をかぶせていった。青木中を卒業した横沢彩子(あこ)さん(15)は取材に「桜と一緒に自分も高校生活で成長していきたい。高校では英語力を身に付けるのが目標」と語った。同会の早川政男会長(69)は「子どもたちにはこれからも古里を大切にしていってもらいたい」と話していた。
同会は大法寺三重塔が国宝指定から70周年を迎えたことを記念して昨年3月に発足。70周年の記念に比叡山延暦寺(大津市)から昨年譲り受けたヤマザクラの苗木もこの日、会員や大法寺の関係者らが三重塔の近くに植えた。
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