山ノ内町の湯田中渋温泉郷の複合観光施設「YUDANAKA BREWERY COMPLEX(ユダナカ ブルワリー コンプレックス) U」で、チョコレートとサウナという異色の組み合わせのサービスを提供し、話題を呼んでいる。サウナの本場の北欧で泥炭を身体に塗る文化にヒントを得た。施設を運営する旅館「あぶらや燈千」社長の湯本孝之さん(49)は、カカオの持つ成分がお肌を整えるとし、「甘い香りが漂う非日常の空間を楽しんでほしい」としている。
複合観光施設は2022年10月、近場で旅行を楽しむ「マイクロツーリズム」を意識し、地元客や温泉街の周遊客をターゲットにオープン。クラフトビールの醸造所、レストラン、足湯、独自ブランドのチョコ菓子のショップ、貸し切りの日帰り入浴施設(7部屋)を備えている。
7部屋のうち3部屋はサウナを併設。湯本さんはサウナブームを見据え、自社製造のチョコを組み合わせたサービスの提供を思いついた。タイやバリ島ではチョコを原料にしたパックを身体に塗ることで肌の保湿効果を高め、美肌効果もあるとされていることを参考に、チョコを原料にしたパックや入浴剤、アロマ水を自社で開発。サウナと温泉を楽しみ、チョコのデザートを味わうプランの提供を今年2月に始め、女性客を中心に評判を呼んでいる。
クラフトビールと組み合わせたプランも提供。温泉やサウナでビールを飲んだり、水風呂の代わりにビール風呂に入ったりでき、男性客に人気という。湯本さんは「チョコやビールを自社製造しているからこそできる、他にはまねできないサービス。親子やカップルの記念日に気軽に楽しんでほしい」としている。
貸し切りの日帰り入浴施設は1人3時間5500円から(最長7時間)。チョコとビールのプランは、それぞれプラス1人3850円。問い合わせは同施設(電話0269・33・4511)へ。
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