諏訪市とサントリーグループは25日、使用済みペットボトルを新たなペットボトルに再生するための協定を結んだ。原料の石油の消費量や製造工程で出る二酸化炭素(CO2)排出量を抑制する狙い。県内自治体との協定は9例目で諏訪地域では初めて。
国内のペットボトルのリサイクル比率は非常に高い一方で、衣類や容器などに再生された末には焼却処分されるなど資源循環が断ち切られることが課題となっている。そこで限りなくペットボトルに再生するため、市が資源ごみ回収などで集めたペットボトルの全量を新年度からサントリーの指定業者がペットボトルに再生し、同グループの製品に使う。
市によると、市内で回収されるペットボトルは年間約70トン。再生すれば500ミリリットル入りボトルにして350万本に相当するという。市とグループは分別への協力呼びかけや、市内小学校への出前授業を行う予定。
この日市役所で行った締結式でサントリーホールディングスサステナビリティ経営推進本部の北村暢康副本部長は「地域住民の皆さんとともに循環型社会実現を目指したい」と話した。金子ゆかり市長は「取り組みの効果が発揮されるように期待している」とした。
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