昨秋以降の雨や雪不足の影響とみられる奥日光の中禅寺湖の水位低下が深刻化し、観光業に影響が出ている。
東武興業(東京都墨田区)が運営する遊覧船クルーズの本年度の営業は今月19日にスタートするが、周遊コースのうち「菖蒲ケ浜」と「大使館別荘記念公園」の両桟橋は接岸が難しいため、当面通過することとなった。同社が春の運航開始のタイミングでこうした対応を迫られるのは初めてという。
11日午前の中禅寺湖畔。菖蒲ケ浜桟橋周辺は桟橋の橋脚をはじめ、普段は水面下にあるはずの湖底の砂がむき出しとなり、湖岸のボートが行き場を失ったように並んでいた。
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