園内に出没するイノシシ1頭を捕獲するため、栗林公園(高松市)は11月1日に臨時閉園する。最初の出没から2カ月が経過し、間もなく来園者が増える紅葉の見頃を迎えるため、県猟友会や県、同市の約60人態勢で捕獲に当たる。
同公園観光事務所によると、同公園では8月22日にイノシシ3頭が出没。同29日に2頭を捕獲したが、1頭はまだ捕まっておらず、10月11日には開園中に園内を走り回り、一時閉園する事態となった。
同公園観光事務所は園北西の芝生広場周辺と園南西周辺を立ち入り禁止にし、わなを仕掛けているが、その後も1頭はほぼ毎日、閉園時間帯に出没。夕方過ぎに山林から園内の西湖を泳いで入り込み、梅林の土を掘ってミミズを探すなど園内を動き回った後、早朝に山林に戻っているという。
職員の目撃情報から、西湖の西側の山林を寝床にしているとみられ、1日は西湖周辺にネットを張って園内への侵入を防いだ上で、県猟友会のメンバーが山に入ってイノシシを捕獲する。捕獲が完了すれば開園するほか、東門駐車場と栗林庵は通常通り営業する。
同公園観光事務所は「11月下旬には秋のライトアップがあり、紅葉の時期は大勢の観光客が訪れる。必ず捕獲したい」としている。