インターネット動画配信サービス「アマゾンプライムビデオ」が配信する婚活サバイバル番組「バチェロレッテ・ジャパンシーズン1」に出演し、一躍有名になった歌手でモデルの當間ローズさん(31)は、祖父が沖縄出身だ。
自身はブラジル生まれで静岡育ち。日本に慣れないつらい時に励まされたのが、祖父が送ったCDに入っていた沖縄民謡だった。10月に初めて沖縄で歌を披露した當間さんは「沖縄にルーツがあることが誇り」と語った。
父方の祖父である當間シセイさんが沖縄出身で祖母はイタリア出身、母がスペイン系ブラジル人と、多様なルーツがある。シセイさんは両親と一緒に、ブラジルに移民したと聞いている。シセイさんはよく孫に「沖縄はいいところ。いつかは帰りたい」と話していた。
シセイさんから引き継がれる「當間」の名字。芸能界でデビューする際、「ローズ」という芸名に名字は入れない案も上がったが、當間さんは譲らなかった。「名前はその人の名刺代わり。自分には日本の血が流れていてそのルーツが沖縄にあることを知ってほしいと思った。誇りですね」
10月には、うるま市の浜比嘉島で催されたイベントに出演し、祖父との思い出の歌「童神」も披露した。シセイさんは沖縄に帰ることなく生涯を閉じたが、孫に教えた歌と共に“帰郷”した。當間さんにとって沖縄とはー。「帰るべき場所。いつかは住むことが夢です」
(田吹遥子)
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