株式会社FreeLifeConsultingが全国の20~40代の女性663人を対象に行った調査によると、最近物価が上がっていると感じる人は90.5%にのぼり、その内「食費」が高騰していると感じる人は、86.8%であることが分かりました。
総務省の家計調査報告(2022年4月)によれば、支出の中で「食料」が占める割合は約25%であるため、食費の高騰が生活に与える影響は大きいでしょう。
食費の負担を抑えるためには、なるべく低価格な食材を選ぶ必要があります。ただし、ただ安いだけではなく、栄養価が高い食材を中心に選ぶことが大切です。
「高栄養・低価格」の食材を5つ紹介
「旬」の食材は新鮮で栄養価が高く、値段も安価になりやすいのが特徴です。農林水産省が行った食品価格動向の調査結果などを基に、平年比で価格が高騰していない食材を中心に紹介していきます。
トマト
トマトはスーパーなどで1年中手に入りますが、旬の時期は5~7月頃です。
トマトには、ビタミンCやビタミンE、リコピン、βカロテンなどのさまざまな栄養成分がバランスよく含まれています。中でも老化やがんを予防するとされる「抗酸化作用」を持つリコピンやβカロテンを多く含むのが特徴です。
トマトの価格は平年比でほぼ変わっておらず、物価が高騰する中でも、低価格で購入しやすいのも魅力です。
ピーマン
ピーマンも1年中手に入れやすい緑黄色野菜で、旬の時期は夏ごろです。
ピーマンにはビタミンやミネラルが多く含まれ、抗酸化作用を持つβカロテンも含まれています。特に、赤ピーマンが含むビタミンCは野菜の中でもトップクラスです。カラーピーマンやパプリカが食卓に加わることで、見た目も華やかになるでしょう。
ピーマンの価格は12~2月にかけて上昇する傾向にありますが、入荷量が安定する3~6月には下落傾向となり、7~11月には安定します。
にんじん
にんじんも1年中手に入りやすい緑黄色野菜で、旬の時期は11~12月頃です。にんじんにもβカロテンが多く含まれ、その他にもビタミンCやビタミンE、カルシウム、鉄分なども豊富に含まれます。
にんじんの価格は平年比を見ても安定して推移しており、比較的低価格で手に入ります。
なす
なすは初夏から秋にかけて旬の時期を迎えます。
なすに含まれるポリフェノールの一種「ナスニン」は強い抗酸化力を持ち、がんを予防する成分としても注目されています。悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果もあるため、動脈硬化の予防も期待できるのも魅力です。
なすの価格も変動が少ないため、旬の時期は安く手に入りやすいのも魅力です。
かぼちゃ
かぼちゃは夏ごろに旬の時期を迎えます。
かぼちゃにはミネラルやビタミン類、カロテンなどが豊富に含まれています。また、かぼちゃには炭水化物も含まれるため、少量でも満腹感を得られるのが特徴です。
1玉あたりの価格は高いように感じますが、傷みにくく長期保存もできるため重宝するでしょう。
コスパが良い食材で食費を抑えよう
今回は野菜を中心に紹介しましたが、ほかにも高栄養・低価格な食材は数多くあります。
例えば、通年価格が安定していて、栄養価も高いきのこ類やもやし、いも類などもおすすめです。価格だけではなく栄養価にも注目し、「コスパが良い食材」を食卓に取り入れ、日々の食費を抑えていきましょう。
出典
株式会社FreeLifeConsulting 最近の物価に関する意識調査
総務省 家計調査報告 -2022年(令和4年)4月分-
厚生労働省 e-ヘルスネット 旬を取り入れた食生活(春・夏)
農林水産省 食品価格動向
全国トマト工業会 トマトのちょっといい話
小売物価統計調査による価格推移 かぼちゃの販売価格・値段推移 全国
自動車総連 安全衛生ホームページ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部