4月4日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。初虹編』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。
(参考:【写真】ひょうせい、最後の2ショットでみゆにハグ)
以下より、5月2日公開の最終話から見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。
<ゆいな、げんきに告白した理由は「やっぱ恋はラクしちゃだめ」>
次週、5月9日より幕開けとなる『皐月編』。『今日好き』ファン各位はすでに承知済みだろうが、同シーズンにはゆいなとはやと(兼村隼人)の2名が『初虹編』継続メンバーとして参加を発表している。つまり、彼らは今回の旅では惜しくも運命の相手と結ばれなかったということ。それでも両者とも最後まで諦めない姿が特に印象的に光った。
ここあ(谷心愛)からおおはる(大木遥翔)、おおはるからゆいな、ゆいなからげんき(吉田元気)、げんきからゆうか(内山優花)、この並びで唯一のカップル成立を果たしたゆうかからくにはる(國本陽斗)を除いて、交わらない想いの一方通行が際立った『初虹編』の恋愛模様。初日時点での相関図では、男女とも全員が満遍なく誰かの気になる相手に選出されていたが、裏を返せば両想いとなる面々が少ないだけ、想いのすれ違いが発生する可能性も高かったわけだ。ゆいなもまた、そのうちのひとりだったのである。
告白直前の“最後のアピールタイム”にて、ゆいなはおおはるに想いを告げる。その内容は、どうしても自身の想いがげんきに向いているということ。それでも、お互いの共通点であるバスケットボールを楽しみ、サインペンでボールに記した「ゆいに似合う男になる!」というメッセージに、おおはるは最後の望みを託す。『初虹編』はとりわけ“好き”と言うべき場面で、あえて遠回りな表現を選ぶメンバーが多かったものの、おおはるの今回の言葉選びは天晴れ。スタジオからも高評価の嵐だったし、高嶺の花であるゆいなには、ある意味で“好き”よりもストレートに届いたのではないだろうか。
それでも結果は変わらず。敗色濃厚、というよりもほとんど悲しい結末を察しながら、ゆいなはげんきに告白。2日目に電話を繋いだ姉・ゆうちゃみ(古川優奈)の教えに忠実に、そして何より自分らしさを貫くために、自身の信念に従った答えを出した。
その真摯な人柄を語る上で容姿の話題を出すのは別問題に思えるが、やはりギャルには自分に素直でいてほしい。ゆいな自身も「やっぱ恋はラクしちゃだめ」と、自身の選択の理由を振り返っていただけになおさらだ。ある種の“安定”とも言い換えられる、おおはると結ばれる幸せと恋愛の本質を天秤にかけたゆいな。改めて、彼女のしっかりとした人柄を感じる一幕だった。そんな彼女の想いを受け止めながら、こちらも自身のキモチに正直に、ゆうかに告白をしたげんき。彼の決断もまた、ゆいなの選択が間違いなかったと裏付けるようでもあったと付け加えておこう。
<はやと、“新しい恋”が花言葉のハイビスカスに想いを託すも……。>
はやと×みゆ(右近心優)の2ショットは、冒頭からまさかの手繋ぎ状態でキックオフ。“新しい恋”が花言葉のハイビスカスを贈ったり、この3日間で撮影した100枚以上の写真などを事前に編集したオリジナルムービーを一緒に鑑賞したり。真剣さがひと回りして、ほとんど強張った表情ながらも「本当に大好き」と改めて自身の本気度をアピールする。
だが、対するひょうせい(永塚彪聖)の“冒険”は勢いを緩めぬまま。昨晩に続く“セカンドミッション”は、緑豊かな広場でのスマホ宝探し。ひょうせいが隠したスマホをみゆが探し出すのだが、お宝は彼のジャケットのなかに。「ハグしたらわかるかも」と何度目かのハグでスマホを見つけると、そのロック画面には「好きです! 告白待ってます!」というメッセージ、ロック解除後には2人での初2ショット写真が待っていた。
終いには、ひょうせいからの初めての“頭ポンポン”が。身長30センチ差、しかも旅の初日に話題となった“頭ポンポン”の伏線をこの大一番で回収してくるとは。ひょうせいと別れた後、彼の手のひらの感触を忘れぬように、その温もりを保存するように、みゆは自身の頭をそっと撫で返す。その姿に、この三角関係の答えがあるようだった。
みゆの告白の言葉は「第一印象からずっと自分の心のなかにいて、たくさん迷って寄り道もしちゃったけど、私が最後に想いを伝えたいと思ったのはひょうせいくんです。冒険のような恋をさせてくれてありがとう。これからも私をずっとワクワクさせてください!」。「こちらこそよろしくお願いします。一生幸せにします」とひょうせいが返し、『初虹編』は合計2組のカップルが成立して幕を閉じた。
やはり“第一印象の壁”は厚く、打ち砕くにはあと一歩が及ばなかった。多少の迷いこそあったゆいなに対して、旅の初日からみゆへの一途な想いを育んできたはやと。その傷心ぶりは、『皐月編』まで引きずられないかが心配になるほどだ。そう考えさせられるほど、彼の『初虹編』での奮闘ぶりには目を見張るものがあった。次回の活躍にも期待しています。
(文=一条皓太)
外部リンク