国土交通省や千葉県などは、2022年4月1日から2025年3月31日までETC 車を対象とした東京湾アクアラインの通行料金の割引を継続すると発表しました。2009年からは社会実験という位置づけで普通車でETC利用時は800円となっています。車種別の料金や交通量の変化について紹介します。
東京湾アクアラインとは
東京湾アクアラインとは、東京湾を横断し、神奈川県川崎市川崎区浮島から千葉県木更津市中島までを結ぶ約15.1キロの有料道路です。東京湾アクアラインは、調査に約20年、建設に約10年かかり、1997年12月18日に開通しました。
東京湾アクアラインの通行料金、当初は普通車4000円
開通当初の通行料金は普通車で4000円でしたが、2002年にETC搭載車であれば2320円へ。その後、2009年からは社会実験という位置づけで800円に値下げされました。
2014年に国と千葉県の負担を前提にした値下げ継続が決まりました。割引分は、国と千葉が年約5億円ずつ負担しているため、2019年以降、3年ごとに国と千葉県で協議することになっています。
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東京湾アクアライン、増える交通量 渋滞予測も
千葉県によると、料金値下げ前の2008年の交通量は1日あたり2万800台でしたが、2020年には約2.1倍にあたる4万4100台にまで増えています。ただし、交通量が増えるにつれて渋滞も起きやすくなりました。
東日本高速道路(NEXCO東日本)とNTTドコモは、全国の高速道路情報サイト「ドラぷら E-NEXCOドライブプラザ」で東京湾アクアラインの渋滞予測を公表しています。
東京湾アクアラインのETC割引料金一覧 バイク料金も
浮島IC~木更津金田ICのアクアラインの通行料金は次の通りです。
※土日・祝日の「二輪車定率割引」について東京湾アクアラインでは適用されませんが、走行距離の判定には含みます。
通行料金の割引いつからいつまで?
東京湾アクアラインの通行料金の割引は、2021年度末に期限を迎えていました。千葉県が要望し、継続が決まりました。今回合意された割引は、2022年4月1日から2025年3月31日までです。
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料金変動制(ダイナミックプライシング)の試験導入へ
国交省と千葉県は7月22日から2024年3月31日まで、ETC搭載車を対象に料金変動制(ダイナミックプライシング)を試験導入します。国交省は少なくとも2024年度末まで継続する予定です。
上り線(川崎方面)限定で土日・祝日の13時〜20時を1200円に上げ、夜間は600円に下げる予定です。ETC時間帯別料金は以下の通りです。
海ほたるでUターンしたときの料金は?
東京湾アクアラインは、木更津側、川崎側からとも、中間地点に位置する海ほたるでUターンして戻ることができます。海ほたるでUターンする場合、料金は、東京湾アクアラインの片道料金となります。
詳しくは、海ほたるの公式サイトで確認してください。