株式投資をする上で、配当金や株主優待を目当てに買う株を考える人もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、実際にお金が振り込まれたり、優待ギフトが送られてきたりすると、リターンを実感しやすいです。
しかし、株式投資には「株価の値上がり・値下がり」もリターンに大きく影響を与え、なかには驚くようなパフォーマンスを見せるケースもあります。
今回は商船三井(9104)について、「2年前に株式を買った人の、配当、株主優待、株価変動を含めた本当の利益額」を見ていきたいと思います。
それではまず、配当金について見ていきましょう。
1. 商船三井の配当金のリターンはいくらか
商船三井の株式を2020年4月24日の終値(594.33円)で買い、持ち続けたとすると、2021年3月期の中間配当と期末配当、2022年3月期の中間配当と期末配当の計4回受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
出所:株式会社商船三井 配当方針・実績
商船三井はそれぞれ以下のとおり配当を出しています。
- 2021年3月期の中間配当/期末配当:15円/135円
- 2022年3月期の中間配当/期末配当:300円/750円(予想)
そのため、100株ベースの配当金のリターンは120,000円でした。
2. 商船三井の株主優待のリターンはいくらか
商船三井は、毎年3月31日と9月30日現在の株主名簿に記載のある株主に下記の優待を提供しています。
- 100~499株保有:にっぽん丸優待券(10%引)2枚
- 500~999株保有:にっぽん丸優待券(10%引)4枚
- 1000株以上保有:にっぽん丸優待券(10%引)6枚
今回の検証は100株保有を想定しているため、受け取る優待はにっぽん丸優待券2枚×4回となります。
にっぽん丸クルーズの商品の中で、例えば「東京発着 小笠原クルーズ」というクルージングツアーの場合、料金は270,000円~となっており、概算で1枚2,700円の経済価値と想定します。
そのため、優待のリターンは21,600円となります。
3. 商船三井のトータル・リターンはいくらか
2020年4月24日の終値は594.33円で、2022年4月27日の終値は3,125円でした。
100株ベースの株価変動によるリターンは+ 253,067円でした。
配当金が120,000円、優待のリターンが21,600円ですので、トータル・リターンは+ 394,667円、+ 664.1%となりました。
4. まとめにかえて
商船三井の株式の年間リターンは+664.1%となり、優待や配当金があり大きくプラスとなりました。
どのように感じられたでしょうか。
株価や配当金の動向、優待の内容など、今後も注目です。
参考資料
- 株式会社商船三井 IR情報
- 株式会社商船三井 配当方針・実績
- 株式会社商船三井 株主優待制度