ディーラーやカー用品店、整備工場、鈑金塗装工場、ディテーリングショップなどが取り扱う部品・ツール・サービス類の展示会「第17回国際オートアフターマーケットEXPO2019」が3月13~15日に東京ビッグサイトで開催。そのなかから、大手部品・材料メーカーのアフターマーケットにおける取り組みや、一般ユーザーがクルマのメンテナンスを受ける際に役立つアイテムをピックアップする。
PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
自動車用および産業機械用のオイルシールやパッキン、Oリングなどを製造・販売している武蔵オイルシール工業は、新型(JB64W)スズキ・ジムニー用のエンジン・駆動系・シャシーなどの交換用シール類をいち早くラインアップ。
今回のIAAEには発売間近のフロントナックルシールとそのカバー・リテーナー、発売されたばかりのR06A型エンジン用タペットカバーパッキン、さらには従来型(JB23W)ジムニーとも共通の各種交換用シール類も一斉に展示した。
ジムニーに限らず本格オフローダーではリフトアップや大径タイヤの装着、あるいは過走行や経年変化などでシミー現象(操舵機構のブレ・振動)が発生すると、その影響でナックルシールも劣化して、グリースやデフオイルが漏れる原因になりやすいという。
新型ジムニーでは従来型よりもシミー現象への対策が強化されているものの、それでも過酷な走行環境で長期間走行距離を積み重ねるユーザーは少なくないと想定される。そのため同社は、市場からのニーズが発生するよりも前に、交換用フロントナックルシールとそのカバー・リテーナーの製品化に踏み切った。
なお、従来型ジムニー用のフロントナックルシールカバーは左側用と右側用がセット販売となっているが、新型用は左右別々に商品設定のうえ刻印を入れることで、交換作業が容易になるよう配慮している。そして気になる耐久性も「純正品と同等以上を確保している」(同社説明員)とのこと。
そのほか、「市場からのニーズに応える形で製品化することになった」という、近日発売予定のいすゞ製エンジン用インジェクターポンプシールも参考出品した。
対応エンジンは4JJ1/4HK1/6UZ1型など。車種は1999年5月以降生産のいすゞ・エルフ/フォワード/ギガに加え、2007年2月以降生産の日産アトラス、UDコンドル、マツダ・タイタンといったOEM車にも幅広く対応する。
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