最高速度420km/hの市販車最速パフォーマンスを誇る「ブガッティ シロン」。今度は最高のドリフトマシン「Pul Sport(ピュールスポーツ)」を開発と公表後、新型コロナウィルスの影響で中断していましたが、ブガッティは5月下旬より再開、そのサーキットテストの模様を公開しました。
足回りを徹底的にチューニングしドリフト走行にも対応
フロントのエアインテークは大型化。リップスポイラーはピュールスポーツ専用設計。
新素材コンパウンドを採用したミシュランの新開発タイヤ「Sport Cup 2 R」を履いてコーナリング性能を向上。サイズはフロント285/30/20インチ、リアが355/25/21インチ。
大型リアウィングは横幅1,900mmの固定式。油圧式のベースモデルに比べて10kgの軽量化。
ド派手なリアディフューザーはピュルスポーツ専用設計。エキゾーストパイプは3Dプリントの軽いチタン製。
インテリアにはアルカンターラを多用。ステアリングホイールもアルカンターラで12時の位置に青のアクセントが入れられている。トリムパネル、スイッチ類はすべて陽極酸化処理されたアルミないしはチタンを素材に使用。
新型コロナウィルスの影響で中断されていた開発。再始動の場所はドイツの「ビルスター・ベルク・サーキット」。テストはたったの3日間で超効率的に実施されたとのこと。テストドライバーは防護服に身を包んで乗り込む。
起伏に富み、きつい勾配が特徴的なコース。
チタン製ブレーキパッドを採用し2kg軽量化、ブレーキディスクは1kgの軽量化、フロントとリアにはカーボンファイバー製のスタビライザーを装備して合計19kgのバネ下重量の軽量化を達成。車両重量は標準モデルより約50kg軽量化された。また、シャシー、サスペンション、ボディ接合部などを剛性をフロント130%、リア77%強化。路面への接地性を向上。
W型16気筒エンジンの最高出力は1,500ps、最大トルクは1,600N・m。
ピュールスポーツは、ESC(横滑防止装置)に新たなドライビングモード「Sport+」を追加、この定時にはサーキットでドリフトを楽しむことができるようになった。開発はドリフト走行を楽しむための念入りなチューニングテストを重ねている。
発表時期と価格
ブガッティは「シロン ピュール スポーツ」を2020年後半に販売すると伝えています。販売台数は60台限定、価格は300万ユーロ(2020年6月23日時点の為替レート換算で約3億6,070万円)とのことです。
ブガッティが公開したサーキットテスト走行動画
ブガッティ・シロンとは?
ブガッティ シロン ベースモデル。リアのウィングは格納式。
ブガッティはフランスの超高級スポーツカーメーカーでフォルクスワーゲングループに属しています。2016年から世界で500台限定生産されているスーパーカーがChiron(シロン)。その名はかつてのブガッティのレーサー「ルイ・シロン」から名付けられています。
W型(V8を2つ組み合わせた)16気筒8.0Lエンジンにターボを4基備えた“クワッドターボ”で最高出力は1,500ps。最高速度はリミッター作動の420km/h。独特な外観は、大排気量エンジンの熱を逃がすために設計されています。
車両価格は2016年のジュネーブ・モーターショーで発表されたもので、240万ユーロ(約3億円)。ベースモデルの生産はまだ継続されていますが、現在、本記事で紹介した「ピュール スポーツ」の他、車両価格が6億円とされる「ディーヴォ」が現在開発中となっています。
6億円!ブガッティ「ディーヴォ」は世界限定40台のシロン派生モデル
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