2020年下半期の販売台数トップをトヨタの主力コンパクト、ヤリスと、そのSUVモデルであるヤリスクロスに不具合が発生しているとの噂がささやかれています。
不具合の概要や原因、判明している対処法などを解説します。
ヤリスのハイブリッドシステムが故障?
トヨタによると、ヤリスとヤリスクロスを中心に、トランスミッションインプットダンパーの影響で警告灯が点灯し、走行が制限される等の不具合が相次いで報告されているとのことです。
2020年11月17日時点で、不具合の詳細に関する公式な発表はありませんが、インターネット上ではすでに多くの不具合が確認されています。
納車一週間でヤリスクロスが故障しました。高速道路走行中にハイブリッドシステム故障という警告がマルチインホメーションに表示されて速度がいきなり100から60キロまで下がりました。 かなり怖ったです
ヤリスクロス納車された方お気を付けください#ヤリスクロス
トランスミッションインプットダンパーに不具合か
過去にトランスミッションインプットダンパーに不具合が発生した方は、アクセルを踏み込んだ際に異音が発生し、警告音が鳴ったとのこと。その後、ディスプレイに以下の文言が表示されたといいます。
ハイブリッドシステム故障
ステアリングが重くなる場合があります
路肩に寄せて停止してください
その後、材質を変え、対策したというトランスミッションインプットダンパーに交換したとのことです。仮にリコールが発表された場合、この対策済みパーツに交換することになると考えられます。
不具合が発生したらどうすればいい?
今回報告されている不具合の場合は路肩など安全な場所に停車し、オペレーターに連絡、その後ディーラーで点検を受けましょう。
これ以外にも知らない警告灯が点灯したり、システム系に異常が発生したと思われる場合も同様の対応が必要になります。
ディーラーに修理を依頼する際の手順やメリット・デメリットなどはこちらの記事で解説しています。
ディーラーへの修理(飛び込み含む)はお得なの?そのメリット・デメリットとは
ヤリスは過去にもリコールがあった
ヤリスに関しては、2020年5月にもブレーキ制御コンピューターに不具合があるとしてリコールを発表している過去があります。
当時のリコールで不具合が発生したのは、VSC(ビークルスタビリティコントロールシステム)という車両安定制御機能でした。停車中のアイドリングによって発生する振動を車速と誤検出し、警告灯が点灯、VSC等が作動しなくなるおそれがあるという内容です。
ブレーキ制御コンピュータの異常判定プログラムに修正を施すことで対応されています。
リコールの詳細(国土交通省公式ウェブサイト)
トヨタもリコールを検討中?
これをうけ、トヨタは原因の洗い出し、検証を行っていると伝えています。この件については、国土交通省のリコール監理室も注目しているとのこと。
トヨタ ヤリス&ヤリスクロスの不具合について、国土交通省のリコール監理室も情報を募集中であることを伝えています。所有する車両に不具合があった場合、以下のリンクから報告してください。
自動車の不具合情報ホットライン(国土交通省公式ウェブサイト)
トヨタ ヤリス&ヤリスクロスとは
トヨタ ヤリス&ヤリスクロスについて簡単に解説します。2台ともガソリンモデルとハイブリッドモデルに分かれていますが、今回の不具合が発生しているのはそれぞれのハイブリッドモデルのようです。
トヨタ ヤリス
ヤリスはトヨタの主力コンパクトカーです。日本販売名は「ヴィッツ」でしたが、4代目へのフルモデルチェンジを機に、「ヤリス」へ統一されています。2020年2月の発売から売上を伸ばし、下半期は販売台数第1位を達成する人気車種です(2020年11月17日時点)。
ヤリスの試乗記事はこちらから!
トヨタ ヤリスをサーキットで試乗!ハイブリッドとガソリンを比較
トヨタ ヤリスクロス
ヤリスクロスは、ヤリスのクロスオーバーSUVモデルとして2020年8月末に発売された新型車。プラットフォームはヤリスと共通ですが、外観のデザインは完全オリジナル。グリルやヘッドライトの形状もヤリスとは異なります。
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