あおり運転や事故の映像記録に一役買うドライブレコーダーには、取り付け難易度の高い配線タイプと、比較的簡単な配線不要タイプがあります。DIYが苦手な初心者は後者を選び、ドライブに安心感をもたらす重要アイテムへのハードルを下げることをおすすめします。
当記事では、配線不要タイプのドライブレコーダーの基礎知識から取り付け方法、購入する際の注意点までを解説します。
ほとんどのドライブレコーダーは配線不要タイプ
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配線不要のドライブレコーダーとは、シガーソケットから直結プラグやUSBプラグを介して電源を供給できるタイプの機種を指します。モニターやカメラをガラスに取り付け、コードはソケットに繋ぐだけなので、工具を使ってACC電源やヒューズボックスから電源を取得する労力を省けるメリットがあります。
一方で、ソケットに向けて伸びる電源コードが邪魔で気になったり、スマートフォンの充電にソケット電源を使いたい場面はプラグ不足になるデメリットもあります。ただし、配線不要タイプのドライブレコーダーでも、シガーソケット以外から電源を取ることは可能なので、状況に応じた取り付けを行いましょう。
配線不要ドライブレコーダーの取付け方法
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配線不要ドライブレコーダーは初心者でも簡単に取り付けできます。以下に取り付け方法を解説しますが、詳細な手順は商品によって異なるため、商品に付属する説明書の内容を遵守しましょう。
1.カメラ本体の取り付け位置を決めて固定
カメラ本体を取り付ける場所は、フロントガラスとダッシュボードの2か所から選ぶのが一般的です。また、固定方法は吸盤を使うか、両面テープで貼り付ける2通りがあります。
吸盤は脱着が簡単なので、取り付け位置を変えたいときにはやり直しが楽です。両面テープは耐熱タイプや粘着力が強いタイプを選べば、カメラが脱落するリスクを減らせます。いずれにせよ、取り付け部はよく拭いてホコリや油を取り除いておきましょう。
2.コネクタをシガーソケットまたはUSBにつなぐ
続いて電源コードをシガーソケット電源につなげます。通常ドライブレコーダーには、ソケットに直接挿入できるシガーケーブルが付属するため、そのまま利用するのが一番簡単です。
USBポート付きのシガーケーブルを使う場合は、本体側のコネクタにmicroUSBやminiUSBなど複数の規格が存在するので、必要な機材同士が接続できるか事前に確認してから購入しましょう。
3.電源コードが視界の妨げになる場合はまとめる・隠す
直接ソケットに電源コードが伸びるのは視界の妨げになったり、不格好だという場合は、コードを隠しながらソケットまで配線することで解消可能です。
以下、ドライブレコーダーをフロントガラスに取付ける場合の手順例をご紹介します。
- 天井の隙間にコードを押し込みながらAピラー(前方の窓柱)へ配線する
- Aピラー接合部のゴムをめくりあげ、その内部にコードを通す
- ピラーを抜け、隙間に通せない部分は配線止め金具を用いてコードを固定する
- ダッシュボード下部に金具を用いてコードを固定しながらシガー電源につなぐ
手順3に登場する「配線止め金具」は、およそ30個入り1,000円未満で購入できるので、用意しておくとコードが散らからないので大変便利です。
たいていの車種には配線用の隙間が用意されていますが、もしそうでない場合は天井の内張りやAピラーを取り外すことでも対応可能です。車内のパーツを外すようなDIYが不安だという方は、両面テープ付きの「MKコードレール」を購入して、フロントガラスふちにレールに通す方法がおすすめです。
ドライブレコーダーをDIYで取り付ける方法を解説した記事は、以下のリンクからご覧ください。
動画で確認したい方はこちら
配線不要ドライブレコーダーの注意点|駐車監視機能付きは要注意
配線不要ドライブレコーダーは取り付け簡単な一方、注意すべき点もあります。以下、大事なポイントを2つに絞って解説します。
シガー電源を占領してしまう
シガーソケットから取れる電源をドライブレコーダーが占領してしまうと、使用頻度の高いスマートフォン充電に使う電源が確保できなくなってしまいます。
そこで、USBポート付きのシガーケーブルを別途購入すれば、1つをドライブレコーダーに、もう1つを車載充電用として使用できます。USBケーブルは本体側にあたるコネクタ規格に適合するものを選びましょう。
ポート2つでも足りないという方は、以下のような電源増設アクセサリーを使うのがおすすめです。
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画像のアクセサリーは、1つのソケットからさらに3連ソケットを増設するタイプです。ソケット自体が増えるので、それぞれにUSBポート付きケーブルを接続すれば、電源が飛躍的に充実します。
駐車監視機能付きドラレコには配線が必要
ドライブレコーダー本体が配線不要だったとしても、駐車監視機能が付いている場合は、どちらにせよ配線が必要になってしまいます。なぜなら、車のバッテリーからエンジン停止中でも電源の供給を受けるようにするため、常時電源化する必要があるからです。
配線する場合はナビ裏のACC電源や、グローブボックス裏のヒューズボックスなど、見えない部分から電源を取るためDIY難易度が高くなります。自分でこなす自信がなければ、業者に依頼するという選択肢も頭に入れておきましょう。
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