インド車
インドではバイクがメインの交通手段だというイメージがありますが、歴史がある自動車メーカーが数多く存在。
インドの自動車メーカーで最も有名なのは「Tata Motors」。2008年に、4ドアの一般車両がわずか10万ルピー(発売当時のレートで28万円)で販売されたことに驚いた方も多いはず。
Tata Motors Limited(タタ・モーターズ)
インドのムンバイを拠点とし、1945年に設立。乗用車「ナノ」をはじめ、SUV車の「アリア」、大型トラックの「プリマ」など、多種類の自動車を販売する自動車メーカー。インド国内の商用車におけるシェアは約60%。
Hindustan Motors Limited(ヒンドゥスタン・モーターズ)
コルカタに1942年に設立された自動車メーカー。英国車である「モーリス オックスフォード」をベースとしたクラシックなイメージの「ヒンドゥスタン アンバサダー」が有名。
Mahindra & Mahindra Limited(マヒンドラ&マヒンドラ)
1945年に「マヒンドラ&モハメッド」 として設立。1948年に「マヒンドラ&マヒンドラ」に改名。インド国内における乗用車販売台数のシェアは第3位。
Maruti Suzuki India Limited(マルチ・スズキ・インディア)
通称「マルチ・スズキ」。誰もが知っている「スズキ」のインドにおける乗用車生産販売子会社。2015年に新たな販売網として「NEXA(ネクサ)」を立ち上げている。
Ashok Leyland(アショック・レイランド )
1948年、インドのチェンナイに設立。2008年には事業拡大を目指す開発力をもったパートナーとして日産自動車と合弁会社を設立している。小型トラック「ドスト」が有名。
Force Motors Limited(フォースモーター)
1958年にドイツのテンポ社との合弁会社として設立されたインドの自動車メーカー。軽自動車の生産以外にもエンジンや車軸、アルミダイカスト製品の製造もしている。
SML Isuzu Limited(SMLいすゞ )
旧社名は「スワラジマツダ(略称SML)」。1983年にマツダ、パンジャーブ・トラクターズ、住友商事の合弁会社として設立。2006年からいすゞ自動車が技術援助を行い、2011年に「スワラジマツダ」から「SMLいすゞ」に社名変更。現在は「SML」と「いすゞ」の2ブランドを生産している。
Eicher Motors(アイシャー・モーターズ)
1982年にインドのグルガーオンに設立された自動車メーカー。2008年にはボルボと合弁会社を設立し、2010年には大型トラックのVEシリーズを発売。エンブレムはペガサスがモチーフ。
中国車
中国の自動車メーカーの多くは、中国市場の仕組み上の理由から外資系メーカーと提携しているのが特徴。大手自動車メーカーの上海汽車ともなると、自動車販売台数は2017年度で691万台を達成している。
現在、技術力が高い外資系メーカーとの提携により技術力が向上し、中国の自動車市場は急成長中。
Shanghai Automotive Industry Corporation (上海汽車集団股份有限公司)
読み方は「しゃんはいきしゃしゅうだんこふんゆうげんこうし」。略称は「上汽集団」。中国の三大自動車メーカーの一つ。エンブレムには、英文社名の「Shanghai Automotive Industry Corporation」の頭文字から、「SAIC」を採用。
SAIC-GM-Wuling Automobile(上汽通用五菱汽車)
上汽通用五菱汽車(SAIC-GM-Wuling Automobile)は、日本語で「シャンチートンヨンウーリンきしゃ」と読む。
前述の上海汽車 (SAIC) と米国のゼネラル・モーターズ(GM)、五菱集団(現:広西汽車集団)の3社による合弁会社として、2002年11月に設立された。
中国国内では「宝駿(バオジュン)」「五菱(ウーリン)」の2ブランドを展開。
宝駿汽車(Baojun Motors)
上汽通用五菱汽車(SGMW)が展開するブランドで、通称「バオジュン」。発足当時はGMグループのシボレーとプラットフォームを共有していた。
五菱汽車(Wuling Motors)
バオジュン同様、上汽通用五菱汽車(SGMW)が展開するブランドで、通称「ウーリン」。ロゴはブランド名を象徴する5つのひし形から構成されている。
Dongfeng Motor Corporation(東風汽車集団有限公司 )
読み方は、「とうふうきしゃしゅうだんゆうげんこうし」。中国の三大国有自動車メーカーのうちの一つ。自社ブランドとしてグループ傘下の東風乗用車公司が生産している「風神」シリーズが人気。
China FAW Group Co.,Ltd(中国第一汽車集団有限公司)
読み方は、「ちゅうごくだいいちきしゃしゅうだんゆうげんこうし」。中国の三大国有自動車メーカーのうちの一つ。第一汽車の高級車ブランドは、「紅旗」、「海馬」、「奔騰」、「欧朗」シリーズが有名。
BYD Auto(比亜迪自動車販売株式会社)
2003年に設立された中国の自動車メーカー。大阪府寝屋川市にあるバス事業者(プリンセスライン)がBYD製電気バスを採用している。
Guangqi Honda Automobile Co., Ltd.(広汽本田汽車有限公司)
読み方は、「こうきほんだきしゃゆうげんこうし」。1862年に李鴻章によって設立された。広汽ホンダが展開する自社ブランドは「理念」(英語名:Everus)。
Changan Automobile Co., Ltd.(重慶長安汽車股份有限公司)
重慶市に拠点を置く大手中国自動車メーカー。2012年には生産台数約190万台を達成。フォード・モーター、プジョー、スズキ、マツダなど複数の海外自動車メーカーと合弁事業を進めている。
Beijing Automobile Works Co., Ltd,(北京汽車製造廠有限公司)
略称は「北汽」「BAW」。1953年に設立された自動車メーカー。元々は自動車部品の製造を行っていたが、1984年に中・大型オフロード車の製造を、1987年には小・中型のオフロード車の製造を開始している。
Chery Automobile(奇瑞汽車)
読み方は「きずいきしゃ」。大手中国自動車メーカーの1つ。1997年に安徽省と蕪湖市政府の出資によって設立された。エンブレムで使用されている「Chery」は、英単語の「Cherry」が由来。
Geely Automobile(吉利汽車)
略称は「ジーリー」。ジーリーホールディンググループの傘下にある中国自動車メーカー。1986年に冷蔵庫の製造会社として設立され、1997年に自動車の製造を開始している。
マレーシア車
2017年のマレーシアの新車販売台数は58万台で、新車販売台数は東南アジアにおいて第3位。
マレーシアの主要自動車メーカーは4社。小型車や省エネルギーに重点をおいている。
Proton(プロトン)
スランゴール州シャー・アラムに拠点をおくマレーシアの自動車メーカー。社名は、マレー語の「Perusahaan Otomobil Nasional(国民自動車会社)」の略。イギリスのロータス・カーズを傘下に持つ。
Perodua(プロドゥア)
マレーシア企業とダイハツ工業などが出資し1993年に設立された。現行車種は、一部を除き、すべてダイハツの姉妹車。小型車を専門に製造する自動車メーカー。
Naza Group of Companies(ナザ・グループ・オブ・カンパニーズ)
1974年に設立されたマレーシアの企業グループ。2006年に自社ブランドであるナザシリーズの製造を始めたが、販売がふるわず短命に終わった。現在では、ナザのエンブレムが使用されている自動車の生産はおこなっていない。
TD Cars
1998年にクアラルンプールに設立。もともとオーストラリアで生産されていたTD 2000というモデルを引き継ぎ、自動車生産を開始した。残念ながらTD Carsのエンブレムはない。
インドネシア車
インドネシアの主要な自動車メーカーはアストラ・インターナショナルとインドモービルの2社。インドネシアは国の施策として、低燃費・低価格な車を推奨しているため、低燃費で低価格な小型車を販売している。
Astra International(アストラ・インターナショナル)
インドネシアの複合企業。インドネシアにおいては自動車生産台数、販売数とも最大。トヨタ自動車、プジョー、ダイハツ工業、BMW、いすゞ自動車、日産ディーゼルと販売契約を結んでいる。インドネシアでも人気のトヨタ アギアに使用されているエンブレムの由来は、インド神話に登場するガルーダがモチーフ。
IndoMobil Group(インドモービル・グループ)
1976年にインドネシアのジャカルタで設立されたオートバイ・自動車の製造販売会社。P.T.インドヒーロー社とP.T.インドモービル社の合併により誕生している。ジャカルタ、ブカシ、プルワカルタに製造工場があり、スズキ、アウディ、ボルボなどと数々の合弁事業を進めている。
北朝鮮車
北朝鮮の自動車情報については知る機会は少なく、北朝鮮の主要な自動車メーカーは、平和自動車の1社のみです。フィアットをベースにした「フィパラム」や「ポックギ」が有名。
平和自動車(ピョンファ)
金剛山国際グループの韓国の自動車メーカー。自動車の製造は、北朝鮮に設立した合弁会社「平和自動車総会社」で行っている。小型セダン「フィパラム」や「ポックギ」というミニバンをはじめ、SUV、ピックアップトラックなどを生産。
ベトナム車
ベトナムにおける交通手段はバイクや自転車が多く、自動車の市場規模は小さい傾向にある。
主要な自動車メーカーといえば、サムコとメコン・オートの2社だったが、2018年にベトナム初の独自の自動車メーカーとしてビンファスト(VinFast)が参入した。
VinFast(ビンファスト)
ベトナムの大手企業であるビングループが新たに設立した自動車メーカー。パリモーターショー2018では「LUX A2.0」というセダンモデルと「LUX SA2.0」というSUVモデルを公表している。
SAMCO(サムコ)
サムコの正式名称は「サイゴン交通運輸機械総公社」。ベトナムの大手自動車メーカー。主に海外の自動車メーカーと技術提携して、トラックなどを生産している。
Mekong Auto Corporation(メコン・オート)
ベトナムの ホーチミン市に設立された自動車メーカー。フィアットのOEM車を販売している。そのほかに「プレミオ」シリーズや「プロント」が大人気。
韓国車
韓国の自動車メーカーといえばヒュンダイが有名。ベンツE350やレクサスを意識したヒュンダイの高級ブランド車「ジェネシス」は、国内だけではなく北米からも高い人気を集めている。
近年の韓国自動車メーカー各社は、欧州からデザイナーを招きデザイン力とクオリティの向上を図っており、メカニズム面においても直噴エンジンを採用するなど進歩がうかがえる。
現代自動車(ヒュンダイ)
韓国の大手自動車メーカー。傘下に起亜(キア)自動車をもつ。エンブレムの由来は、社名の頭文字である「H」と「地球」をイメージしている楕円を採用したデザインとなっている。
ジェネシス
ジェネシスは、現代自動車(ヒュンダイ)から2015年に独立した高級ブランド。2社の関係性はトヨタとレクサスをイメージするとわかりやすい。
ブランド名はラテン語で「創世記」を意味し、「性能やデザインなど、全ての面で進歩と革新ある高級車像を切り拓きたい」という意味が込められている。
起亜自動車(キア)
1998年の経営破綻を契機に現代自動車の傘下となった大韓民国第2位の自動車メーカー。外部には地球をイメージした楕円を採用。3つの楕円は、「会社」「顧客」「従業員」を象徴している。
GM Korea Company Ltd.(韓国GM)
ゼネラルモーターズ子会社の韓国の自動車メーカー。2011年にGM大宇自動車技術 (GM Daewoo Auto and Technology) から社名を変更。シボレー(Chevrolet)、アルフェオン(ALPHEON )のブランド名でスポーツカー、乗用車、小型車を製造している。
Renault Samsung(ルノーサムスン自動車)
略称は「RSM」。ソウルに本社を置く自動車メーカー。エンブレムは台風の目からデザインした。色はプレミアムなイメージを主張し、上下左右対称のデザインは信頼性の追求を表している。
双竜自動車(サンヨン)
韓国の準大手自動車メーカー。漢字表記は「雙龍自動車」。エンブレムは、2種類を用途によって使い分けしている。「S」をモチーフにしたエンブレムは韓国国内向けに使用し、 鹿の角を連想させるエンブレムは輸出向けに使用している。
Proto Motors(プロト自動車)
1997年から2007年に存在していたスポーツカーメーカー。エンブレムは、2002年に製造されたスピラ (Spirra)に使用されている。
タタ大宇商用車
韓国第2位のトラックメーカー。2004年にインドの「タタ・モーターズ」の子会社となった。中型・大型トラックを製造している。オリジナルモデルのトラックはノブス(Novus)。
パキスタン車
パキスタンの自動車メーカーは数少ないのが現状で、主に小型トラックを中心に製造・販売している。そのため自動車の新車販売の90%以上を、日本の自動車メーカー(トヨタ、スズキ、ホンダ、日産)や韓国の自動車メーカーが占めている。
Adam Motor(アダム・モーター)
パキスタン最大の都市カラチに本社を置く自動車メーカー。小型トラックや4輪駆動の多目的車を製造していた。小型車の代表車は「Adam Revo」。
Karakoram Motors(カラコルム・モーターズ)
カラチに本社を置くパキスタンの自動車メーカー。国内で最も古い自動車組立工場をもつ。ダブルキャブの小型トラックも製造している。代表車種に「Chery」「Troy」「Victor」などがある。
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