先日心臓の不整脈が発見されたことから現役引退を余儀なくされたセルヒオ・アグエロ。マンチェスター・シティで長くエースとして活躍し、多くのゴールを生み出した。
彼がシティで初めてプレーしたのはロベルト・マンチーニ監督が指揮していた時、4-0で勝利したスウォンジー・シティとの試合。60分にアグエロは途中出場でデビューした。
その時プレーしていたスタメン11名は以下の通りだった。
GK:ジョー・ハート
かつてマンチェスター・シティでもイングランド代表でも誰もが認めるファーストチョイスであったジョー・ハート。ジョゼップ・グアルディオラのプランから外れたあとは急速にそのキャリアが降下してしまったが、それでもシティの英雄であったことには変わりがない。
右SB:マイカー・リチャーズ
マンチェスター・シティのアカデミーから輩出された期待株だったマイカー・リチャーズ。2005年にデビューを果たし、セリエAへとローンで移籍するまで9年間プレーしたが、怪我のためにそのポテンシャルが最大限に発揮されることはかった。現在は『Sky』のコメンテーターとして活躍している。
CB:ヴァンサン・コンパニ
マンチェスター・シティの歴史上でも屈指のディフェンスリーダー。2008年に加入してから4回のリーグタイトル獲得に貢献するなど非常に重要な存在だった。頻繁に怪我で離脱するという欠点はあったものの、それを補ってあまりある統率力と知性を備えていた。現在はアンデルレヒトのヘッドコーチ。
CB:ジョリオン・レスコット
イングランド代表に上り詰めたセンターバック、エヴァートンから加入してから5年で107回の出場を果たし、プレミアリーグで屈指の選手に成長した。ただ、シティを退団してからはなかなかうまく行かずに低迷を続け、アストン・ヴィラでは0-6の敗戦後にスーパーカーの画像をツイートしてファンから顰蹙を買った。
左SB:ガエル・クリシ
アーセナルから獲得された多くの選手の中のひとり。実はアグエロと同じ試合でマンチェスター・シティにデビューし、貴重な左サイドバックのローテーションオプションとなった。現在はスイスのセルヴェッテでプレーしている。
CMF:ナイジェル・デ・ヨング
サッカーの歴史上最も恐れられた選手の1人。2009年にマンチェスター・シティへとやってきてから3年間プレミアリーグでプレーし、多くのハードなタックルで物議を醸した。なお、60分にアグエロと交代してピッチを去っているのが彼だ。昨季限りでカタールのアル・シャハニヤーを退団して引退。現在はコメンテーター。
CMF:ギャレス・バリー
プレミアリーグで最も多くの試合に出場したレジェンド。2009年にアストン・ヴィラからシティへと加入し、フェルナンジーニョの加入後にエヴァートンへと貸し出されている。2017年から所属したWBAではバルセロナでのキャンプ中にタクシーを盗む事件を起こしたことも。
左WG:アダム・ジョンソン
マンチェスター・シティには2010年から2012年まで所属し、イングランド代表にも選ばれていたアダム・ジョンソン。退団後サンダーランドに所属したが、その間に未成年の女性を性的暴行した罪で逮捕され、刑務所へ入った。それ以降はサッカー界から遠ざかっている。
攻撃的MF:ヤヤ・トゥレ
プレミアリーグで最もパーフェクトなMFの1人だったヤヤ・トゥレ。高い技術に加えてパトリック・ヴィエラのような圧倒的フィジカルをも備えた選手で、ゴールまで奪えた。2010年にバルセロナから加入後活躍を続けたが、シティを退団したあとはギリシャと中国でプレーし引退した。その後はウクライナでコーチをしていた。
右WG:ダビド・シルバ
マンチェスター・シティのレジェンドの1人であるダビド・シルバ。ボールを持ったときの天才的なプレー、そしてジョゼップ・グアルディオラの戦術を機能させるハブだった。2010年にシティへと加入してから10年間プレーし、昨年レアル・ソシエダへと移籍していった。
FW:エディン・ジェコ
【写真】マンチェスター・シティ、歴史上最高のベスト11
アグエロの半年前にシティへとやってきたボスニア・ヘルツェゴヴィナのエース。2015年夏にローマへと貸し出されるまでプレミアリーグで50ゴールを奪取。アグエロとは2トップを組むことも多かった。35歳になった現在はインテルに所属しており、まだ世界トップクラスのストライカーとして活躍。