『FourFourTwo』は6日、「フライブルクのトルコ代表DFチャーラル・ソユンジュとは何者なのか?」という記事を掲載した。
今季大きな注目を集めることになったチャーラル・ソユンジュ。2016年にトルコ2部のアルトゥノルドゥからフライブルクに加入し、その才能が高い評価を受けることになった。
リールやローマ、ビジャレアル、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルらが獲得に乗り出していると言われている存在だ。
今夏注目されるであろうチャーラル・ソユンジュとはどんな選手なのだろうか?
急成長のキャリア
チャーラル・ソユンジュは顕著な成長を見せてきた。
わずか数年前、彼はトルコの2部に所属していたアルトゥノルドゥでプレーしていた。
しかし今、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドが関心を持たれている存在になった。報告では前者のほうが近づいているという。
この21歳の選手はブンデスリーガで高く評価されている。フライブルクでのプレーぶりから、評論家やファンの注目を集める。
フライブルクは今季残留を争う立場になった。しかし、クリスティアン・シュトライヒ監督の下で彼は安定したプレーと着実な成長を見せた。
なぜ彼のことを知る必要があるか
1996年を振り返る。トルコのファンはファティ・テリム代表監督が2部からDFヴェダト・インジェーフェを呼んだことに驚き、スタメン出場させたことで更に驚いた。
彼は結局それ以降代表には呼ばれなかったが、ガラタサライでそれなりにキャリアを形成した。
サッカーは能力主義であることを誰よりもよく知っているインジェーフェは、U-19代表のコーチとしてソユンジュを指導した。
2014年にはインジェーフェがソユンジュを信頼し、アマチュアでプレーしていた彼を使った。2016年にはようやくクラブレベルでも活躍を見せ始める。
そしてファティ・テリムが再び2部から彼を発掘。EURO2016の予備メンバーに入り、大きな話題を集めた。
フライブルクは彼の獲得に250万ユーロを費やした。ファンはやや驚いたものの、その選択は正しかった。
ソユンジュは言語の問題を経験し、遥かにスピードが早いブンデスリーガに慣れるまでに時間はかかった。
しかし多くのミスとともに輝かしい才能も見せた。そしてシーズンの終わりには、ドイツで最も有望な選手の一人となっていた。
ストロングポイント
バックラインから常に攻撃を始めようとするソユンジュ。魅力的な特性とフィジカル的能力を兼ね備え、新しいフメルスという評価もある。
素晴らしいスピードがあり、両足から正確なフィードを蹴ることもできる。
もともと右利きであるが、左のストッパーとしてプレーしており、両足の技術に大きな差はないように見える。
大きな身長を持つためエアバトルでも悪くはないが、ポジショニングが常に完璧ではない。
勤勉で、謙虚で、常に学ぶことに喜びを感じている。フライブルクで有名になっても、その態度は全く変わらない控えめな男だ。
彼はロールモデルであるフメルスの他、カルレス・プジョルやディエゴ・ルガーノを称賛している。
ウィークポイント
彼はまだ完成された選手とは言えない。改善されているものの、ポジショニングの面では不足しており、間違った位置取りをすることも多い。
深いところからプレーメーカーとして振る舞おうとする彼の傾向も、不注意な判断を招くことがある。
ブンデスリーガで2年間戦い、得点はまだ1つ。決め手という点でも強さはあまりない。
彼はもちろんトップレベルで考えれば未熟な選手であり、ミスは避けられない存在だ。
それがキャリアを台無しにする可能性はある。若い選手に我慢出来ないような監督がいるところには行くべきではないだろう。
チームメイトの評価は?
ニルス・ペーターゼン(フライブルク主将)
「彼が全く違った文化に適応してきた道は、本当に素晴らしいものだったよ。とてもいいキャラクターを持っている」
知られざる話
彼はローマのスター選手であるジェンギズ・ウンデルと非常に親しい友人関係である。
彼らはブカスポルとアルトゥノルドゥでプレーしていたときのルームメイトである。
有望な才能を発掘したいと思っているディレクターは、アルトゥノルドゥのアカデミーを見に行ってみてはどうだろうか。
来季はどうなる?
ソユンジュはフライブルクで非常にうまく落ち着いている。現実的には、来季もシュトライヒ監督の下で経験を積むことはいい考えだろう。
誘惑に抵抗するのは難しいだろうが、次のクラブをどうするかということは身長に考えるべきだ。
アーセナルが正しい答えになるかどうかは言うまでもない。ヴェンゲルは辞めるし、次の監督も不明なのだ。
ただ、すでに契約が成立していると主張する人もいる。アルティノルドゥの会長セイト・メフメト・オズカンは、ソユンジュがアーセナルに加わることを期待している。
トルコの新聞『Sabah』では、彼は「アーセナルは彼について質問してきた。バイエルン・ミュンヘンも望んでいるが、彼はプレミアへ向かい途中だ」と話している。