1913年から2006年まで、アーセナルの本拠地として93年間使われたアーセナル・スタジアム(通称ハイバリー)。
2005-06シーズンのユニフォームは、そのハイバリーとの別れを惜しむかのようにクラシックなデザインが特徴。そして一時代を築いたデニス・ベルカンプにとって現役最後のシーズンであり、アーセナル最後のユニフォームとなる。
今回はクラブの歴史上、重要となったその05-06モデルをご紹介したい。
Arsenal 2005-06 Nike Home
いつもとは異なりディープレッド(バーガンディ)を基調に、スポンサーロゴやメーカーロゴなどをゴールドで彩る。大きめの襟もクラシックな雰囲気を演出。エンブレムの上下には“HIGHBURY 1913-2006”を刺繍する。
95-96シーズンの入団以来、11シーズンをアーセナルで過ごしたベルカンプ。03-04シーズンのプレミアリーグ無敗優勝など、クラブの一時代を築いた正真正銘のレジェンドだ。ハイバリーでも数々の印象的なゴールを決めている。
2006年5月7日。プレミアリーグ最終節(ウィガン・アスレティック戦)が、ベルカンプとハイバリーにとって最後の試合となった。
ベンチスタートのベルカンプは後半33分にピッチへ登場。サポーターもスタンディングオベーションでレジェンドを送り出す。なお、この試合は4-2でアーセナルが勝利した。
ウィガン戦後のドレッシングルームで、セスク・ファブレガス、ロベール・ピレスと収まった1枚。今となっては貴重な写真である。
そのウィガン戦で試合前に撮影されたホセ・アントニオ・レジェスとティエリ・アンリのユニフォーム。見比べると一目瞭然だが、ネームナンバーのプリント位置がだいぶ違う。実は選手用ユニフォームの仕事は、思いのほか“雑”なのである。
ベルカンプ現役最後のユニフォームとなった、ハイバリーラストモデル。クラブ一時代の終焉に自らの引き際を重ねるあたりが、何とも格好よい。
そんな貴重な新品デッドストック・ユニフォーム。Qolyが展開するヴィンテージ・ショップ「Qoly × LFB Vintage」で入手可能となっている。