6月11日から行われているEURO2020。グループステージのすべての試合が終了し、決勝トーナメントに進出する16チームが決定した。
今回は『Squawka』から「EURO2020に出場した中で最も優れたディフェンダー」という記事を紹介する。
ラファエル・ヴァラン
代表:フランス
10代でデビューを果たしたラファエル・ヴァランは、今やフランス代表で70試合以上の出場数を記録し、最も経験豊富なディフェンダーとしてEURO2020に臨む。
彼は2018年ワールドカップを優勝するにあたって大きな役割を果たし、レアル・マドリーではUEFAチャンピオンズリーグを4回制覇した。テクニックとフィジカルをエレガントに組み合わせられるヴァランは、相手になるストライカーにとっては悪夢である。
ミラン・シュクリニアル
代表:スロバキア
残念ながらすでにスロバキアはEURO2020から去ってしまったが、ミラン・シュクリニアルは間違いなくこの大会で最も優れたディフェンダーの一人である。アントニオ・コンテ監督の下でインテルをセリエA優勝に導き、そのパフォーマンスは多くのファンを魅了した。
26歳という若さであることが信じられないほどの冷静さを備えながら、体格もスピードも素晴らしいものがある。まだまだ何年もの間ピークを維持できるはずだ。
ハリー・マグワイア
代表:イングランド
イングランドのEURO2020のスタートは、ハリー・マグワイアなしで迎えた。今シーズンの終盤に行われたアストン・ヴィラ戦で足首にひどい怪我を負ってしまい、なんとか大会中に復帰できる状態である。
にもかかわらず、ギャレス・サウスゲイト監督が彼をメンバーに入れたことは驚きだった。それだけ彼の高さ、強さ、そして後方からのリーダーシップを信頼しているのだろう。
エメリク・ラポルト
代表:スペイン
2019-20シーズンのマンチェスター・シティで最も強烈な印象を残したのはこのエメリク・ラポルトだった。フィルヒル・ファン・ダイクと並び、プレミアリーグ屈指の影響力があった。ただ、フランス代表のデシャン監督は彼を頑なに招集することがなく、呼んでもプレーさせなかった。
結局彼はこのEURO2020を前にスペイン代表からの誘いを受け、鞍替えを決意。ジェラール・ピケとセルヒオ・ラモスを招集しなかったチームの最終ラインを任されることになり、次世代の選手たちを率いる立場になっている。
ルーベン・ディアス
代表:ポルトガル
「ディフェンスのクオリティがタイトルの獲得を左右する」とよく言われる。今季マンチェスター・シティにやってきた彼は、まさに守備の質によってクラブに優勝をもたらした。
若さを感じさせないようなパフォーマンスの高さと一貫性はまさに驚異的なもの。ジョゼ・モウリーニョも「今や世界最高のセンターバック」と評しており、現代のサッカーに求められるDF像を体現している存在だ。
ロビン・ゴセンス
代表:ドイツ
アタランタは3シーズン連続でセリエAを席巻する活躍を見せた。その代名詞はアグレッシブなサッカーであり、それを実現させているのがドイツのDFロビン・ゴセンスだ。
「ミスター・フルスロットル」は今季11ゴール6アシストを決め、5大リーグで2番目に得点を生み出したウイングバックである。まだドイツ代表ではあまり経験がないものの、ヨアヒム・レーフ監督が大会前にその才能を認め、レギュラーに抜擢している。
ジョルディ・アルバ
代表:スペイン
すでに語るべくもない選手であるが、バルセロナで未だに第一線級の働きを見せているジョルディ・アルバを外すことはできない。ロナルト・クーマン監督の下で混乱した今季も類まれなる一貫性を発揮した。
オールアクションで貢献するサイドバックは、今回のスペイン代表でも重要な役割を与えられている。攻撃でも守備でもそのプレーはチーム全体の成績を左右することになるだろう。
リュカ・エルナンデス
代表:フランス
バイエルン・ミュンヘンは多才な選手を好むチームだ。リュカ・エルナンデスはセンターバックでもサイドバックでもプレーできるという素晴らしい才能を持っている。
先日左サイドバックのリュカ・ディーニュが怪我をしたこともあって、さらにその役割は大きくなった。今後の決勝トーナメントでは累積の問題も出てくる可能性があるため、エルナンデスの存在はディディエ・デシャン監督にとって重要になるはず。
ルーク・ショウ
代表:イングランド
コーナーキックを蹴ったときにチャンスを生み出せるかどうかはともかく、彼は今季もっとも「カムバックストーリー」を描いた選手であるに違いない。ジョゼ・モウリーニョ監督の下で批判のスケープゴートになったが、今や世界最高のサイドバックだ。
【写真】ベルギー代表の「歴史上最高ベストイレブン」
昨年夏に加入してきたアレックス・テレスが全く存在感を失ってしまうほど、ショウのパフォーマンスは一貫していた。なぜか彼のバックアップは本来右サイドのキーラン・トリッピアであるため、ギャレス・サウスゲイト監督はこれ以上ショウを休ませなければならない状況にはしたくないはずだ。