かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍した韓国代表パク・チソン氏。Jリーグを経て欧州でブレイクした選手としても知られる。
彼がマンチェスター・ユナイテッドの公式HPで、イングランドでの日々を振り返った。その一部を抜粋してみる。
**パク・チソン|bold**
「自分がユナイテッドに加入してから数か月後、あの小柄なフランス人(パトリス・エヴラ)が現れた。
最初、僕らはあまり親しくなかったんだ。彼は加入したばかり、自分もまだ半年だった。ルイ・サアやミカエル・シルヴェストルといったフランス人選手たちは彼を大いに助けていたよ。
最初は全然一緒にいなかったんだ。どうやってそうなったのかあまり分からないんだけど、徐々に仲良くなっていった。
お互い近くに住んでいて、ビデオゲームでも繋がったんだ。当時は2人ともPES(海外版ウイニングイレブン)をやっていてね。
よくお互いの家で一緒に夕食をとったり、ゲームをプレイしたりした。そうやって仲良くなっていったんだ。
僕はフランス語を話さなかったし、彼も韓国語は話さなかった。英語も2人ともうまくなかったので、サッカー用語が助けてくれたと思う!
彼は加入してから最初の数か月はとても大人しかったんだ。長くは続かなかったけどね!
あのキャラをフルに見せる前に、全部を全員を知る必要があったのさ。
彼がクラブと選手のことを把握してからは、誰もがそのすごいパーソナリティを知ることになったし、ロッカールームでも大きな影響力を持つようになった。
パトリスはうるさい。今では誰もが知っているよね。
あのグループでトップ3に入っていたと思う。リオ(・ファーディナンド)、ギャリー(・ネヴィル)、パトリスさ。
誰もがロッカールームで最もうるさかったのはあの3人だと思っているはずさ!
なので、どうやってパトリスと僕が親友になったのかよく分からないんだ。でも、時間が経つにつれてそうなったのさ」
**パク・チソン|bold**
「僕らは素晴らしい時を過ごした。でも、選手生活をずっと同じ選手たちと過ごすことはできない。
2012年に僕はユナイテッドを去らなければいけなかった。自分にとっては、とても奇妙で、とても悲しく、とても難しいことだったね。
どの所属クラブよりも長い7年を過ごしたけれど、プレーするために退団しなければならなかった。
辛かったけれど、パトリスに伝えた…。本当につらかったよ!彼が本当に気の毒だった。
僕らは代理人が同じだったので、彼は何が起きているのが全て知ってはずさ。でも、(伝えるのは)簡単ではなかった。
彼はとても悲しがっていた。『誰とウォーミングアップをすればいいんだい?』って言っていたよ。
ずっと自分と一緒にやっていたからね。彼がユナイテッドにいる時はずっと僕が一緒だった。
全てを話し合い、2人とも悲しい気持ちになった。でも、最後は僕の幸運を願ってくれたよ。
僕らは友人のままで、数年後の結婚式にも来てくれた。
当時の彼はアメリカにいて、結婚式のために韓国に来て、すぐにフランスに戻るみたいな感じだった。
僕の個人的なイベントのために、彼は何度か韓国に来てくれているし、本当に感謝しているよ。
最近でもロンドンなんかで一緒になった時は食事をしている。電話やメールなどで連絡しているし、どこにいても関係性は強いままさ。
彼を見つけることは、自分の人生における最大の喜びのひとつさ。
パトリスは素晴らしいチームメイトだった。でも、正直なところ、それ以上だね。
自分にとって人生のなかで最高の友人だよ」
とにかく仲良しだったという2人。そんなパクとエヴラの仲良しウォーミングアップはこんな感じ!
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それにしても、国籍が違うけれど、人生のなかで一番の親友というのは凄い…。