■主人公のピュアな恋心
前半のメロ部分では、恋人である彼女に対する彼の恋心が描かれている。
・マリーゴールド
マリーゴールド 歌詞 「あいみょん」
ここでいう風の強さというのは、次の「心を揺さぶり過ぎて」という歌詞を受けて、“彼女がいなくなってしまったらどうしよう”という彼の不安な気持ちと捉えられる。
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彼女はそんな不安げな彼の様子を、心配そうに見つめていて、彼は自分を心配してくれる彼女の気持ちが何よりもうれしい。
何もする気が起きない時や、落ち込んでいる時でも彼女が側にいてくれる。彼女の存在が、彼の生きる原動力になっているのだ。
たいして代わり映えのしない毎日でも、彼女がいるだけで幸せな気持ちになれる彼の気持ちが伝わってくる。
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・遠距離になった2人の絆
「もう離れないで」と泣きそうな目で見つめる君」や「遥か遠い場所にいても繋がっていたいなあ」という歌詞から、2人は遠距離恋愛になったことが分かる。
再会できたある夏の日に、彼女がかぶっていた麦わら帽子がマリーゴールドのように見えたのは、きっと久しぶりに会った彼女が夏の日差しに照らされて、輝いて見えたこともあるだろう。
離れている時間が長くても、2人のお互いを想い合う気持ちは変わらない。むしろ毎日一緒にいた時よりも、相手を大切に想う気持ちが増したかもしれない。近くにいたら分からないことも、離れてみたら分かることもあるものだ。
マリーゴールド 歌詞 「あいみょん」
遠距離になって寂しい気持ちはあるけれど、会えた時には、お互い“好き”という気持ちを再確認できる。
■なぜタイトルが『マリーゴールド』なのか?
「マリーゴールド」にはたくさんの花言葉がある。
この楽曲で連想できる花言葉は、“悲しみ”“絶望”といったネガティブなものと、“信じる心”“変わらぬ愛”といいったポジティブなものだ。
離れていて、なかなか会えない寂しさと、会えた時の嬉しさが描かれた歌詞をマリーゴールドの花言葉に重ね合わせているのだ。
コラムタイトルでも投げかけた2人を繋ぐものとは?という問いに対する答えは、“絆”だ。
お互いを想い合っていることが十分過ぎるほど伝わる歌詞から、遠距離という困難を乗り越えた2人の間に、恋愛感情を超えた確かな“絆”が生まれているに違いない。
TEXT 蓮実 あこ
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