ジャッキー・スチュワートやジム・クラークなど、伝説のレーサーたちの写真が一堂に公開! 半世紀にわたってモータースポーツを撮影するジョーホンダが切り取った1966年のインディ富士200マイルを写真で堪能できる。
インディ富士200マイルに優勝したジャッキー・スチュワート。All Images © Joe Honda日本人のモータースポーツ写真家、ジョーホンダの写真展「Total Recall: Remembering Japan’s Temple of Speed」が2021年1月8日(金)まで、東京・丸の内にある日本外国特派員協会(FCCJ)にて開催中だ。
写真展ではジョーホンダが1966年10月に静岡県にある富士スピードウェイで開催された「インディアポリス・インターナショナル・チャンピオンレース」(通称:インディ富士200マイル)で撮り下ろした写真のなかから選ばれた24枚が公開されている。
富士スピードウェイは日本のモータースポーツ産業の発展に重要な役割を果たしてきた。ジャッキー・スチュワート、ジム・クラーク、グレアム・ヒルなど、1960年代に活躍した伝説のレーサーたちが富士スピードウェイを走行する迫力に満ちたシーンをはじめ、レースの準備に没頭する様子など、ジョーホンダが独自の視点で切り取ったこれらの写真からは、60年代ならではのレース場の空気感が伝わってくる。
ジョーホンダは富士スピードウェイで出会ったレーサーたちとの再会を願って、1967年、ヨーロッパへ旅立った。彼は以後、50年近くにわたり、フォーミュラ1やNASCAR,ル・マン24時間など、海外で行われるレースを追いかけ、35mmフィルムで撮り下ろした写真のアーカイブは実に30万枚に及ぶという。現在は彼の娘である定塚恵美子がその膨大なアーカイブ写真を整理・保護し、作品をさまざまな形で広めようとしている。同写真展は2021年2月には香港をはじめ、アジアを巡回して開催される予定という。
当時26歳のジョーホンダはインディ富士200マイルを取材し、モータースポーツ写真家のキャリアをスタートした。PROFILE
ジョーホンダ
Joe Honda
1939年東京生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、写真家の早田雄二のもとで写真を学ぶ。1966年10月に開催されたインディアポリス・インターナショナル・チャンピオンレースを取材し、モータースポーツ写真家のキャリアをスタートした。1967年、国際モータースポーツ・レースを取材するために、初めての日本人モータースポーツ写真家としてヨーロッパへ旅立った。以来、フォーミュラ1、2、3をはじめ、NASCAR、インディーカー・シリーズ、ル・マン24時間など、さまざまなレースを50年にわたって撮影してきた。
写真展「Total Recall: Remembering Japan’s Temple of Speed」
会期:2020年12月5日(土)〜2021年1月8日(金)
開館時間: 10:00〜22:00(月〜土)※日曜休み
会場:日本外国特派員協会
無料公開
東京都千代田区丸の内3-2-3丸の内二重橋ビル5階
Tel. 03-3211-3161
https://www.joehonda.com/blog/1966-japan-fujispeedway-exhibition-fccj
ギャラリー:1966年インディ富士200マイルのレア写真が公開!モータースポーツ写真家のジョーホンダの個展
【記事を読む】ニュージーランド人のドライバー、クリス・エイモン(左)とジャッキー・スチュワートの2ショット。All Images © Joe Honda
【記事を読む】インディ富士200マイルに優勝したジャッキー・スチュワート
【記事を読む】当時26歳のジョーホンダはインディ富士200マイルを取材し、モータースポーツ写真家のキャリアをスタートした。
【記事を読む】富士スピードウェイは日本のモータースポーツ産業の発展に重要な役割を果たしてきた。
【記事を読む】コースを走行するグレアム・ヒル