バーチャルYouTuber(VTuber)のキズナアイ(Kizuna AI)さんのプロデュース・マネジメント業務を中心に展開する事業会社として、Kizuna AI株式会社がActiv8株式会社から独立する形で設立されます。
この発表は本日20時からのライブ配信で告知されたもの。キズナアイさんは「あなたとつながりたい」という自身のミッションに向け、今後さらにバーチャルとリアルをつなぐハブとして新たな可能性を届け、未来を想像させる存在になることを目指していくとしています。
Kizuna AI株式会社には声優の春日望さんがアドバイザーとして参加することが明らかに。彼女は2016年秋からキズナアイさんにボイスを提供してきました。
キズナアイプロデュースチームのこれまで
キズナアイさんは2016年12月から世界初のバーチャルYouTuber(自称)として、自身のYouTubeチャンネルでの動画配信をはじめ、テレビ出演やワンマンライブ、音楽フェスへの出演などさまざまに活動してきました。
2019年11月には「体制を改めて組織しなおし再出発を図る」として、プロデュースチームを「Project A.I.」として一新。
以降は公式サイトのリニューアル、「Project A.I.」のTwitterの開設など情報がより浸透するよう発信する試みが行われてきました。
今回の会社設立はそのような取り組みをさらに一段、前に進めたものと言えるでしょう。
主な事業内容は動画配信における技術支援等のプロデュース・マネジメント事業と、楽曲制作サポート/販売支援等の音楽事業が掲げられています。
また、会社設立の商業登記は5月11日(月)の予定ですが、4月24日付でキズナアイさんにとっても初となるEP「Replies」の配信がスタートしています。
アドバイザーとして声優の春日望が参加
発表ではKizuna AI株式会社のアドバイザーとして、声優の春日望さんが参加したことが明らかになっています。
春日望さんはキズナアイさんの活動初期からボイスを提供。いわゆる初期ボイスモデル、オリジナルのキズナアイさんは活動の中心を担う存在でした。また、春日望さんは4月から自身のYouTubeチャンネルを開設しています。
2019年11月の「Project A.I.」チームの始動では、5月から続いていたボイスモデルが増えるという一連の騒動についてもさまざまな発表がありました。
ボイスモデルの異なるキズナアイさんが「#」や「*」のモチーフをつけるようになる、それぞれにloveちゃんやあいぴーといった愛称がつくなど、「各々の判別がつきやすい取り組み」以降、彼女たちの存在もファンたちにはおおむね温かく受け入れられていると言えるでしょう。
春日望さんのアドバイザーとしての役割が具体的にどのようなものかはわかりませんが、発表の中では「新しい価値観を常に先取りし、拡張性をもたらすことで、Kizuna AIのミッションを実現できるよう、チーム一丸となって取り組んでいきます」と、設立の背景が語られています。